• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

高蓚酸尿症に対するアラニングリオキシル酸変換酵素、グリオキシル酸還元酵素の測定

研究課題

研究課題/領域番号 22591789
研究機関浜松医科大学

研究代表者

永田 仁夫  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (70397397)

研究分担者 大園 誠一郎  浜松医科大学, 医学部, 教授 (00183228)
高山 達也  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90324350)
キーワード尿路結石症 / 蓚酸
研究概要

尿路結石形成のリスクファクターの1つである高蓚酸尿症の原因には遺伝性疾患である原発性高蓚酸尿症1型(PH1)、2型(PH2)があるが、大部分は原因不明である。PH1は、肝細胞内に存在するSPT/AGTの異常によって、PH2は、GRの異常によっておこるが、診断方法はいずれも保険収載されていない。原因不明の蓚酸カルシウム含有結石患者の一部はこの酵素異常が原因である可能性が十分にあるが、結石症患者でのGR活性については調査されていない。本研究においてPH1症例のSPT/AGT活性を測定するとともに尿路結石症の患者におけるGR、L-Glycerateの測定を行うことにより、未だ原因不明である多くの尿路結石症患者の原因の一部を究明に寄与することを目的とする。平成23年度は(1)PH1症例のSPT/AGT活性の蓄積(2)PH2疑いおよび尿路結石症患者におけるGR活性の測定(3)PH2疑いおよび尿路結石症患者におけるL-グリセリン酸の測定を行い症例の集積を行っていた。
(1)PH1患者の確定診断としてのSPT/AGTに関しては4例測定が終了しており、今後さらに1例の測定が予定されている。これをドイツで開かれるPHworkshopにて報告予定である。
(2)GR活性の測定は現在サンプルを集積・測定している状態であり、いまだ明らかな傾向が出ていないため、さらにサンプルを集め、検討する予定である。
(3)L-グリセリン酸の測定は健常人の測定は可能であったが、結石症患者における測定ではいまだ明らかな傾向はなく、さらにサンプルを集め検討する予定であるが、それに有用なLC-MSの機械の調子が悪いため、機械自体の調整を再度行っているところである。
以上の状熊のため、いまだ最終報告を行うには早く、本年度での検討を充分に行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

測定機器の故障により、測定が十分に終了していない。

今後の研究の推進方策

測定機器の修理が終了後速やかに検体を測定予定である。LC-MSについては修理完了しても調整が困難な場合は光学異性体の分離は困難だが、代替え法によりグリセリン酸を測定可能な状態に調整する。

URL: 

公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-11-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi