研究課題/領域番号 |
22591797
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40264733)
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研究分担者 |
郡 健二郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30122047)
林 祐太郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40238134)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70444966)
広瀬 真仁 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70529172)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 尿路結石症 / 転写因子 / NF-κB / 生活習慣病 / マクロファージ |
研究概要 |
これまで私たちは、尿路結石の成因を動脈硬化症との類似点、特にNF-κBとの関連から解明しようと研究を重ねてきた。その結果、NF-κBにより誘導される多くの蛋白(OPN、MCP-1等)が炎症を惹起し、マクロファージが誘導され、結石関連蛋白を貪食した後、泡沫化し、シュウ酸カルシウム等と結合して結石の核となることを証明してきた。 さらにわれわれは、腎尿細管細胞で、酸化ストレスやシュウ酸刺激がNF-κBを活性化することを見いだした。最近では、尿路結石形成時に、マクロファージが誘導され、M1マクロファージとM2マクロファージではその作用に相違があること、アポトーシスに陥った尿細管細胞のミトコンドリアが崩壊して結石原基となることを電顕で確認している。最終的に、種々の刺激によりマクロファージを中心とした炎症反応が連鎖的に起こり、結石形成につながると考えられる 現在の生活習慣は、脂肪蓄積・肥満を介して、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化症といった生活習慣病を引き起こす。本研究では、尿路結石症の病態にアディポサイトカインの遺伝子発現が関連していることを明らかにし、治療への応用が可能であることを証明した。 さらに、動脈硬化症の発生・進展への関与が報告されているサイトカイン、接着分子、NF-κB・RANK- RANKLシグナル伝達系が尿路結石形成でも同様の働きをしていると考え研究を行った。RANK- RANKLシグナル伝達系の尿路結石形成への関与は証明できなかった。NF-κBは、酸化ストレスなど多くの細胞外刺激により活性化された。引き続いて、炎症性サイトカイン、マクロファージの活性化が促進され、NF-κBが、尿路結石形成に重要な役割を果たすことが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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