膀胱知覚神経と膀胱上皮の相互作用を調べる実験系確立のため、膀胱分布神経の視覚化、膀胱知覚神経培養法、膀胱上皮細胞培養法を確立した。さらに、培養膀胱上皮細胞に機械刺激を与えると同一シャーレ中の周囲の膀胱上皮細胞に興奮が伝達されるという特性を、カルシウムイメージ法を用いて明らかにした。また、排尿機能制御機構解明による排尿・蓄尿障害に対する新しい治療標的発見を目的に、膀胱知覚神経細胞を有するレベルの後根神経節のC線維知覚神経細胞体での、排尿に関与するAタイプカリウムチャネルの基となるKv4および修飾サブユニットの発現を明らかにした。
|