α2アドレナリン受容体(α2-AR)に作用する薬剤のなかにはイミダゾリン受容体(I-R)にも作用する薬剤がある。そこで、本研究では脊髄内のα2-ARとI-R(脊髄内にはI1-RとI2-Rが存在する)の排尿機能へ及ぼす影響について検討した。 その結果、脊髄内の膀胱求心路にはα2-ARが存在し、排尿閾値圧を制御している可能性が示唆された。また、脊髄内のI1-Rの作用として、尿禁制に関与する尿道平滑筋あるいは外尿道括約筋や骨盤底筋群(横紋筋)の活動を制御し、尿道抵抗をコントロールしている可能性が示唆された。
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