研究課題
基盤研究(C)
免疫抑制剤のシクロスポリンの導入により腎移植の成績は向上した。しかし、シクロスポリンはそれ自身、腎毒性を有しており長期使用することにより腎機能障害(シクロスポリン腎症)を来す。そこでシクロスポリン腎症に対するカルバミル化エリスロポイエチン長期投与の効果について検討した。シクロスポリン腎症モデルにエリスロポイエチン、カルバミル化エリスロポイエチンを加えることにより腎機能障害が軽減された。また、エリスロポイエチンは、Hb の上昇を来したが、カルバミル化エリスロポイエチンは Hb に変化を与えなかった。 この結果は、シクロスポリン腎症に対する新たな治療戦略となりうる。
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Cell Transplant
巻: 21 ページ: 571-80