研究課題
1. 臨床研究倫理審査申請・承認取得(宮川)大阪大学臨床研究倫理委員会への申請を行い、審査の結果、近赤外光は安全な光であることが分かっており、安全性にたいする問題はなく、被験者に対して行う侵襲的な操作は診断目的で行われる精巣生検のみであり、これは通常の診療に必要な場合のみ施行するもので本研究のためだけに行うことはしないため、本研究そのものの安全性には特に影響しないと理解され、承認を得た。2. ボランティア(健常群・不妊群)生殖機能評価ならびにサンプル収集(辻村)一群50名以上の評価を目標としているが、本年度は不妊患者で、医学的適応があり患者同意が得られた、約20名の精巣生検術や精巣内精子採取術を行い、その成績を明らかにした。また適応に応じて顕微授精などの不妊治療をおこない、その治療成績を収集している。3. 近赤外線分析法(宮川)近赤外線は検体や生体に影響することなく、透過、反射を短時間で測定可能であり、測定対象の水分・蛋白質・炭水化物など濃度、血行動態・代謝状態さらにさまざまな生体内の変化を高い感度で検出できる超高感度瞬間マルチ測光システム(大塚電子、MCPD7000MS)およびプローブを使用した。上記20名の不妊患者の精巣組織から得られるスペクトラムを測定し、安定した測定結果を得られる条件設定を行った。得られるスペクトラムのうち、まずは精巣組織では既存のデータから波長相対変化が既知となっている酸素化ヘモグロビンおよびチトクロームCオキシダーゼを測定しデータを収集した。
すべて 2010
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