研究課題/領域番号 |
22591807
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宮川 康 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70362704)
|
研究分担者 |
辻村 晃 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40294053)
|
キーワード | 男性不妊症 / 近赤外分光法 / 精液検査 / 精子 / 精巣 |
研究概要 |
1.臨床研究倫理審査申請・承認取得(宮川) 大阪大学臨床研究倫理委員会への申請を行い、審査のうえ、承認を得た。 2.ボランティア(健常群・不妊群)生殖機能評価ならびにサンプル収集(辻村) 不妊患者で、医学的適応があり患者同意が得られた、約20名の精巣生検術や精巣内精子採取術を行い、その成績を明らかにした。また適応に応じて顕微授精などの不妊治療をおこない、その治療成績を収集している。 さらに精液サンプルの収集を約100例行い、現在解析中である。 3.近赤外線分析法(宮川) 近赤外線は検体や生体に影響することなく、透過、反射を短時間で測定可能であり、測定対象の水分・蛋白質・炭水化物など濃度、血行動態・代謝状態さらにさまざまな生体内の変化を高い感度で検出できる超高感度瞬間マルチ測光システム(大塚電子、MCPD7000MS)およびプローブを使用した。上記20名の不妊患者の精巣組織から得られるスペクトラムを測定し、安定した測定結果を得られる条件設定を行った。得られるスペクトラムのうち、まずは精巣組織では既存のデータから波長相対変化が既知となっている酸素化ヘモグロビンおよびチトクロームCオキシダーゼを測定しデータを収集し、結果について論文化している。 さらに精液サンプルについて近赤外線分光法にて解析を開始している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
精巣の近赤外線分光法の解析数が目標50例であったが、20例にとどまった。しかしながら、精子採取立の予測因子候補を同定しえた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後、さらに非侵襲的検査の確立を目指して、精液サンプルの解析を進めてゆく方針である。
|