本研究は、科学研究費(2007~2009年)の補助を受けて確立した「ラット射精機能評価モデル」を用いた「射精発現の中枢性調節機構の解明とそれに基づく合理的な治療薬の探索・創薬」を課題としている。上記評価モデルを用いた検討から「中枢セロトニン2C受容体およびドパミンD2受容体の同時刺激」が著明な射精促進効果を発現することを明らかにし、射精障害治療における創薬の方向性を決定し得た。更に、「中枢セロトニン2C受容体遮断」による射精遅延効果も明らかにし、障害頻度の高い「早漏」に対する治療薬開発への応用を提示した。
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