研究課題/領域番号 |
22591810
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
田中 宏光 長崎国際大学, 薬学部, 准教授 (10263310)
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研究分担者 |
和田 守正 長崎国際大学, 薬学部, 教授 (20220965)
藤本 京子 長崎国際大学, 薬学部, 助教 (50435137)
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キーワード | 精巣 / 精子 / 男性不妊 / 発生 / 遺伝子 / 蛋白質 / 特異的 / 治療 |
研究概要 |
私たちは、マウスを用い精子細胞特異的遺伝子の機能不全が雄性不妊症の原因であることを明らかにしてきた。また、同定してきた不妊症原因遺伝子について、そのヒトゲノムDNAの一次構造を男性不妊症群と妊孕性確認群の2つの集団で解析を進めた。その結果、原因不明の男性不妊症患者のうち1割以上の原因と考えられる男性不妊症関連SNPs(Single Nucleotide Polymorphisms)および遺伝子変異を明らかにしている。 本研究では、これらに関して迅速な遺伝子診断キットを作成し、臨床研究を進め、3年で実用キットとして確立したい。一方で多岐にわたる男性不妊症患者の原因を明らかにするための研究を進め、SNPs診断キットに順次加える。また、男性不妊症マーカーと考えられるタンパク質の解析を進め、その同定を行い分子生物学的解析を進める。 本年度は、日本人男性に多く見出される精子特異的遺伝子上のSNPsに関して生化学的解析を進めた。その結果、エネルギー代謝に関与する精子細胞に特異的に発現するアイソザイムの2つの遺伝子に存在するSNPsによって、遺伝子産物の酵素活性が低下すること、さらにそのSNPをもつ男性不妊症患者の精液中のるアイソザイムの酵素活性が低下することが明らかになった。その他のいくつかの男性不妊症関連SNPsを国際科学雑誌で出版する事が出来た。 最終年度は、男性不妊症に関係するSNPsを容易に同定できる反応系を用い、非侵襲的に男性不妊症原因を診断できる臨床応用進る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
男性不妊症関連SNPsを検索し、同定できたSNPsを血液から容易に診断し、一割の患者さんの原因遺伝子を同定できることを目標としてきた。現在までのSNPsディスカバリーの成果で、達成できた。今後は臨床研究を進めたい。さらに、精子活性化分子を同定できた。本物質の至摘濃度を決定し臨床試験を進めたい。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である本年は、今までの私たちの成果を国際科学雑誌や学会で発表する事により、臨床研究の共同研究者を発掘する事が重要である。すでに共同研究者が存在するがさらに多くの研究者とデータを集めることにより、男性不妊症SNPs検査キットの実用化が期待できる。
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