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2010 年度 実績報告書

加齢による卵の質の低下の分子機構-メタボロミクスとオートファジー解析-

研究課題

研究課題/領域番号 22591815
研究機関山形大学

研究代表者

高橋 俊文  山形大学, 医学部, 講獅 (20302292)

研究分担者 五十嵐 秀樹  山形大学, 医学部, 助教 (80333970)
網田 光善  山形大学, 医学部, 助教 (30420061)
倉智 博久  山形大学, 医学部, 教授 (40153366)
キーワード卵の加齢 / 加齢マウス / アポトーシス / ATP / ミトコンドリア / 酸化ストレス
研究概要

研究の初年度では、若年マウス(3~4ヶ月齢)と加齢マウス(13~15ヶ月齢)を用いて以下の実験を行った。(1)加齢マウスにおける胚発育とアポトーシスの検討。In vivoの受精率は若年マウスと比べ加齢マウスでは有意に低下していた。受精卵を追加培養したところ、8細胞期以降の胚発生が加齢卵では有意に低下し、胚盤胞到達率は加齢マウスで有意に低下した。胚盤胞に到達した胚をヘキスト33258を用いて核染色し細胞数を、TUNEL法および活性型カスパーゼ3の発現を検出しアポトーシスの割合を検討した。加齢マウス由来の胚盤胞は若年マウス由来のものと比べ有意に細胞数が低下し、アポトーシスの割合が有意に増加した。(2)加齢マウス卵・胚におけるATP量の検討。未受精卵、前核期胚、桑実胚のATP量をルシフェリン・ルシフェラーゼアッセイを用いて定量し検討した。加齢マウス由来の未受精卵、胚はいずれも若年マウス由来のものと比べ有意にATP量が低下していた。(3)加齢マウスにおける酸化ストレスとミトコンドリア機能の検討。酸化ストレスはcarboxy-DCF diacetateを用いて検討した。その結果、未受精卵における酸化ストレスは、若年マウスと加齢マウスで有意な差を認めなかった。活性型ミトコンドリアの割合を膜電位依存性蛍光色素であるJC-1を用いて検討した。活性型ミトコンドリアの割合は、若年マウスと加齢マウスで有意な差を認めなかった。以上の結果から、加齢マウスの胚発育悪化の一因としてアポトーシス経路が関与していることがわかった。また、加齢マウス由来の卵および胚は若年マウス由来のものと比べエネルギー代謝が低下していることがわかった。しかし、それらの原因として酸化ストレスの関与は明らかではなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 加齢マウスにおける卵の老化による胚発育悪化のメカニズム2010

    • 著者名/発表者名
      高橋俊文
    • 学会等名
      第28回日本受精着床学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2010-07-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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