研究課題/領域番号 |
22591815
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
高橋 俊文 山形大学, 医学部, 講師 (20302292)
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研究分担者 |
五十嵐 秀樹 山形大学, 医学部, 助教 (80333970)
倉智 博久 山形大学, 医学部, 教授 (40153366)
網田 光善 山形大学, 医学部, 助教 (30420061)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 卵の加齢 / 加齢マウス / 細胞内カルシウム / カルシウムオシレーション / ATP / メタボローム / オートファジー |
研究概要 |
本年度は、加齢マウスを用いて胚発育にけるオートファジー経路の関与の検討を行う。若年マウス(3~4ヶ月齢)と加齢マウス(13~15ヶ月齢)を用いて実験を行った。 ①胚発育に対するオートファジー経路の関与の検討(担当:五十嵐)オートファジー経路の検出には、オートファゴゾームのマーカーであるLC3の発現で評価した。方法はLC3の免疫蛍光染色を行い、共晶点レーザー顕微鏡を用いてLC3陽性ドット数を算出した。若年マウス卵と加齢マウス卵で比較検討した。LC3陽性ドット数は未受精卵、2細胞期胚、4細胞期胚、桑実胚となるに従い、若年マウスおよび加齢マウスいずれでの胚でも増加した。また、有意差はないものの加齢マウス卵におけLC3陽性ドット数は若年マウス卵と比べ増加する傾向が認められた。②オートファジー経路の促進剤または阻害剤が胚発育に及ぼす影響の検討(担当:網田)若年マウスの受精卵を、オートファジー経路の促進剤であるmTOR阻害剤またはオートファジー経路の抑制剤である2-methyladenineを培養液中に添加し5日間体外培養した。培養5日目の胚盤胞到達率を算出した。また。培養後の胚を用いLC3の免疫蛍光染色を行い、LC3陽性ドット数を算出した。mTOR阻害剤添加した受精卵はコントロール群と比べ、有意に胚盤胞発育が低下した。また、mTOR阻害剤に2-methyladenineを添加すると、その影響はキャンセルされた。mTOR阻害剤添加群はコントロールと比べLC3陽性ドット数が有意に増加したが、mTOR阻害剤に2-methyladenineを添加すると、その影響はキャンセルされた。以上から、加齢マウスでは、オートファジー系路が促進している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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