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2012 年度 実績報告書

子宮内膜症の病態に関するゲノムデオキシリボ核酸メチル化プロファイルの網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 22591825
研究機関山口大学

研究代表者

山縣 芳明  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (30363120)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード子宮内膜症 / DNAメチル化
研究概要

子宮内膜症を有さない患者の子宮内膜から分離培養した子宮内膜間質細胞(euESCa), 子宮内膜症を有する患者の子宮内膜から分離培養した子宮内膜間質細胞(euESCb), 卵巣子宮内膜症性嚢胞壁から分離培養した間質細胞(choESC)をサンプルとして用いた。メチル化解析はHumanMethylation27で、トランスクリプトーム解析はGeneChip 1.0 ST Arrayで行った。検体採取は増殖期であり、各群3例を解析した。DNAメチル化解析において、euESCaに比し、choESCでは883 CpGのメチル化に差異が認められた(高メチル化368、低メチル化441)。euESCa-choESC間でメチル化が変化した遺伝子群の解析を行った結果、choESCでは正常と異なるシグナル伝達、分化、レセプター、サイトカイン-レセプター相互作用等を有していた。一方、トランスクリプトーム解析の結果、euESCa と choESCの比較においては、choESCで高発現遺伝子が498、低発現遺伝子が329遺伝子認められた。DNAメチル化解析におけるクラスター解析ではeuESCaとeuESCbは同じクラスターに分類されたが、choESC群は独立したクラスターに分類された。しかし、トランスクリプトーム解析においては明らかなクラスター形成を認めなかった。以上から子宮内膜症では高頻度にゲノムワイドDNAメチル化異常、mRNA発現異常が認められるが、DNAメチル化情報の方が病態の本質をよりよく表すと考えられた。
また、euESCaを2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin: 10nM 添加、14日間培養後のゲノムワイドDNAメチル化の解析を行った結果、比較的少数のCpGでメチル化状態に変化が認められたものの、一定の傾向は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 卵巣子宮内膜症性嚢胞のゲノムワイドDNAメチル化プロファイル解析

    • 著者名/発表者名
      山縣芳明
    • 学会等名
      第64回日本産科婦人科学会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル(神戸市)
  • [学会発表] 卵巣子宮内膜症性嚢胞のゲノムワイドDNAメチル化プロファイル解析

    • 著者名/発表者名
      山縣芳明
    • 学会等名
      第6回日本エピジェネティクス研究会
    • 発表場所
      学術総合センター(東京)
  • [学会発表] 卵巣子宮内膜症性嚢胞のゲノムワイドDNAメチル化プロファイル解析

    • 著者名/発表者名
      山縣芳明
    • 学会等名
      第57回日本人類遺伝学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京)
  • [学会発表] 卵巣子宮内膜症性嚢胞におけるSTRA6とHSD17B2遺伝子mRNA発現とDNAメチル化解析

    • 著者名/発表者名
      山縣芳明
    • 学会等名
      第34回日本エンドメトリオーシス学会
    • 発表場所
      栃木県総合文化センター(宇都宮市)
  • [学会発表] 卵巣子宮内膜症性嚢胞におけるSTRA6とHSD17B2遺伝子mRNA発現とDNAメチル化解析

    • 著者名/発表者名
      山縣芳明
    • 学会等名
      第65回日本産科婦人科学会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(札幌市)

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公開日: 2014-07-24  

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