研究概要 |
子宮体癌患者において,術前に子宮内膜生検検体をもちいてリンパ節転移リスクを予知するため,ExonMicroarray・リアルタイムPCRを行いリンパ節転移バイオマーカーの探索を行った.リンパ節転移症例で発現亢進が確認された5遺伝子のうち,ANKRD36(ankyrinrepeatdomaincontaining36),CROPおよびMALAT-1の3遺伝子が選抜された.ANKRD36は腫瘍細胞の細胞質に,CROPおよびMALAT-1は腫瘍細胞核に局在することが明らかとなり,ANKRD36タンパク陽性例ではリンパ節転移の頻度が高い傾向にあることが示された.今後はこれら3分子の生物学的特性につき研究を継続する予定である.
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