• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

肥満が子宮体癌の発症・進展に関与する新たな分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22591849
研究機関新潟大学

研究代表者

八幡 哲郎  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90293232)

キーワード子宮体癌 / 肥満 / アディポサイトカイン / レプチン
研究概要

肥満が子宮体癌の発症・進展に関与する新たな分子機構を明らかにすることを目的に、脂肪細胞から分泌されるadipocytokineに注目し、平成23年度は以下の検討を行った。
「子宮体組織および脂肪組織においてleptin signalingは活性化されているのか?」
1)子宮体癌組織におけるleptinおよびleptin受容体の発現に関する検討
子宮体癌患者における脂肪組織および子宮体癌組織におけるleptinおよびleptin受容体の発現を定量的RT-PCRにより解析を行った。脂肪組織においては両者の発現は臨床進行期や腫瘍分化度との関連はみられなかったが、子宮体癌組織においてはleptinおよびleptin受容体ともに進行例や腫瘍分化度の低い症例において有意に発現が高くなっていた。
2)leptin下流遺伝子の発現解析
leptinの下流遺伝子の発現に関して体癌組織の定量RT-PCRにより解析する。また体癌細胞株においてpathway PCR arrayを使用してleptin添加後の遺伝子発現を解析した。CyclineD1、Myc、VEGF、BCL1、Survirvinといったleptinの下流遺伝子のうちCyclineD1遺伝子の発現が癌組織において有意に高く、同遺伝子がleptinにより細胞増殖に関与している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画は、順調に計画に沿って進行している。

今後の研究の推進方策

今年度の研究計画予定に沿って研究を進める。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 女性のライフサイクルと肥満2011

    • 著者名/発表者名
      八幡哲郎
    • 雑誌名

      日本女性医学会誌

      巻: 19巻 ページ: 96-101

  • [雑誌論文] ウェルエイジングのために-中高年女性のQOLとヘルスケア-女性のライフサイクルと肥満対策-2011

    • 著者名/発表者名
      八幡哲郎
    • 雑誌名

      産婦人科治療

      巻: 103巻 ページ: 77-84

  • [雑誌論文] がん診療サポートガイド「子宮体癌」2011

    • 著者名/発表者名
      八幡哲郎
    • 雑誌名

      治療

      巻: 93巻 ページ: 1129-1131

  • [学会発表] 血清レプチン/アディポネクチン比と子宮体癌発症リスク2011

    • 著者名/発表者名
      芦澤直浩、八幡哲郎
    • 学会等名
      第50回日本婦人科腫瘍学会(ミニシンポジウム)
    • 発表場所
      北海道札幌市札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2011-11-26
  • [学会発表] 子宮体癌とアディポサイトカイン2011

    • 著者名/発表者名
      八幡哲郎
    • 学会等名
      第59回北日本産科婦人科学会学術講演会
    • 発表場所
      秋田県秋田市秋田キャッスルホテル(招請講演)
    • 年月日
      2011-09-25

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi