周閉経期に変化するエストロゲンやFSHは動脈硬化の初期病変に関与するIL-8やMCP-1の増加に関係し、テストステロンの変化はインスリン感受性に関連したアディポネクチンやNT-proBNPの増加に関係する。これらの変化はGnRHアゴニストを用いた人工閉経においても認められる。周閉経期後半から閉経後早期にかけての内分泌学的変化はIL-8、MCP-1、アディポネクチン、NT-proBNPを介して閉経後にみられるインスリン抵抗性や動脈硬化の進展に関与するが、一部は防御的に作用している可能性が示唆された。
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