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2012 年度 実績報告書

子宮体癌細胞の転移能獲得機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22591868
研究機関順天堂大学

研究代表者

寺尾 泰久  順天堂大学, 医学部, 准教授 (00348997)

研究分担者 加藤 聖子  九州大学, 医学部, 教授 (10253527)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード幹細胞
研究概要

我々は造腫瘍能をもつラット子宮内膜細胞株を用いた実験でSP細胞はnon-SP細胞に比べてEMT誘導に関与する複数の増殖因子やサイトカインの発現が亢進していることを見出し、その一の精巣特異的発現遺伝子dbpC/contrinに着目し、子宮体癌の癌幹細胞形質獲得機構、転移浸潤能獲得について検討した。
1)内因性dbpC/contrinの発現のみられない子宮体癌細胞株Ishikawa(IK)細胞株にdbpC発現ベクターを形質導入し、過剰発現株(IK-dbpC細胞)を樹立した。2)IK-dbpC細胞の幹細胞マーカーALDH1の発現とフローサイトメトリーを用いて、side-population (SP)細胞の出現率を解析した。3)siRNAでdbpCの発現を抑制し、SP細胞の出現率とALDH1の発現の変化を解析した。4)Microarray解析を行い、dbpC発現細胞と非発現細胞間で発現量に差がある遺伝子群の解析を行った。
成績1) IK-dbpC細胞は幹細胞マーカーALDH1の発現が亢進し、約10倍のSP出現率をみとめた。dbpC−siRNAにより抑制するとSP出現率とALDH1の発現は低下した。2) IK-dbpC-SP細胞は長期増殖能を示し再解析により25%と高率のSP細胞の再出現を認めた。3) Microarray解析でIK-dbpc細胞ではTCA cycle, ATP synthesis、IK-dbpC-SP細胞ではInsulin/IGF, JAK/STAT, Interleukin signal pathwayに属する遺伝子群の発現亢進がみとめられた。また、精巣癌抗原(CTA)の一つの発現が約1000倍亢進していた。
結論1)dbpC/contrinは癌幹細胞の形質発現に関与する。2)発現が亢進している精巣癌抗原は癌幹細胞のマーカーになる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The inhibitory effect of salinomycin on the proliferation, migration and invasion of human endometrial cancer stem-like cells.2013

    • 著者名/発表者名
      Kusunoki S
    • 雑誌名

      Gynecol Oncol.

      巻: 3 ページ: 153-154

    • DOI

      doi:pii: S0090-8258(13)00153-4. 10.1016/j.ygyno.2013.03.005.

    • 査読あり
  • [学会発表] 子宮体癌の癌幹細胞形質獲得機構における精巣特異的発現遺伝子dbpC_contrin の関与

    • 著者名/発表者名
      加藤聖子
    • 学会等名
      日本産科婦人科学会学術講演会
    • 発表場所
      神戸

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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