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2010 年度 実績報告書

メニエール病発症におけるβアドレナリン受容体の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591883
研究機関香川大学

研究代表者

森 望  香川大学, 医学部, 教授 (90124883)

研究分担者 宮下 武憲  香川大学, 医学部, 助教 (60363214)
秋山 貢佐  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (40568838)
キーワードメニエール病 / βアドレナリン受容体 / カテコールアミン / βアゴニスト / ストレス / 内耳圧
研究概要

1 動物(ラット)にて分子生物学的手法を用いて、内リンパ嚢におけるβレセプターの存在をRT-PCR法にて確認した。さらに、現在、laser capture microdissection,RT-PCR,in situ hybridization,免疫組織化学的手法にてサブタイプの種類、存在部位の同定を行っている。
2 イソプロテレノール(カテコールアミンβアゴニスト)が蝸牛においては内耳圧を上昇させることを既に報告してきたが、今回、イソプロテレノールが蝸牛同様に前庭半規管の内耳圧を上昇させることが確認できた。しかしながら、上昇させるタイムコースは蝸牛と同様であったが、上昇の程度は有意に蝸牛より小さいことがわかった。これは臨床上、メニエール病において蝸牛症状が先行する症例が多いことを支持する結果と考えられる。今後、イソプロテレノールによる蝸牛と前庭半規管での内耳圧への影響の差について、さらに詳細に調べていく予定である。
3 電気生理学的手法(パッチクランプ法)を用いて、動物の内リンパ嚢においてβアドレナリン受容体が関与すると考えられるイオン輸送体を調べているところである。
4 メニエール病症例におけるβアドレナリン受容体の塩基遺伝子多型に関する調査は、医学部倫理委員会にその計画書を提出し承認を得たので、現在、症例のピックアップを行い、文書による充分なインフォームドコンセントの上、血液サンプルを収集中である。今後、血液サンプルがある程度集まり次第、各種のβアドレナリン受容体の塩基遺伝子多型を分子生物学的手法を用いて調べていくことにしている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Role of ion transport in endolymphatic sac in pathogenesis of Meniere'disease2010

    • 著者名/発表者名
      Mori N
    • 学会等名
      Sixth International Symposium on Meniere's Disease and Inner Ear Disorders
    • 発表場所
      京都国際会館(京都府)
    • 年月日
      2010-11-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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