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2010 年度 実績報告書

マクロライドによる「ステロイド減量効果」と難治性副鼻腔炎の新しい治療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591901
研究機関鹿児島大学

研究代表者

松根 彰志  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (00253899)

研究分担者 吉福 孝介  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70381168)
大堀 純一郎  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 助教 (90507162)
黒野 祐一  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (80153427)
砂塚 敏明  北里大学, 感染制御科学府, 教授 (30226592)
キーワードマクロライド / ステロイド / 増強効果 / エオタキシン / 好酸球性副鼻腔炎 / 培養線維芽細胞
研究概要

難治性で易再発副鼻腔炎である好酸球性副鼻腔炎(ERS)の治療原則は、現時点では手術とステロイド内服である。これまで、われわれは、ERS鼻茸由来の培養線維芽細胞からのIL-4とTNF-α共刺激後のEotaxin等好酸球浸潤に関係するサイトカイン産生能について検討を行なってきた。今回、14員環マクロライドのエリスロマイシンの誘導体で、抗菌作用よりも抗炎症作用が期待されるEM900のステロイド作用の増強効果(priming effect)をERS鼻茸由来の線維芽細胞の培養系を用いて検討した。ステロイドとしては、新規鼻局所用噴霧用ステロイドあるモメタゾンと、既に広く使用されているデキサメサゾンを用いて比較検討した。線維芽細胞の刺激には、これまでの実験系と同じくIL4とTNF-αを用いた。その結果、EM900は、両ステロイドに対してほぼ同等のEotaxin産生抑制を指標としたpriming effectが認められた。(ELISAおよびRT-PCR)ただし、今回検討した5例のERSにおいて、効果が明確に認められた例と認められなかった例があり、responderとnon-responderとがある可能性がある。ERSの術後コントロールに現時点では、ステロイドの全身投与は不可欠と考えられるが、せめて維持療法に鼻噴霧用ステロイドのような局所治療が有効であれば、ステロイドの副作用を考えた時、使いやすい治療法となる。引き続き、実験的検討や臨床検討を実施していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] EM900とモメタゾンによるEotaxin、VEGF産生抑制効果について2010

    • 著者名/発表者名
      松根彰志
    • 学会等名
      第17回マクロライド新作用研究会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      20100716-20100717

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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