研究課題/領域番号 |
22591903
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
鴻 信義 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90233204)
|
研究分担者 |
松脇 由典 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60287290)
飯村 慈朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60317930)
服部 麻木 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90312024)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 鼻 / 副鼻腔 / 手術 / 立体内視鏡 / ナビゲーション |
研究概要 |
我々はこれまでの研究で、立体内視鏡画像に患者の副鼻腔や周辺臓器の3次元グラフィックモデルを重畳表示するステレオナビゲーションシステムを開発し、実際に手術を行いその有用性と欠点を検討してきた。このシステムを活用すれば、術者は副鼻腔内における術野の3次元的かつ立体的なオリエンテーションを直感的に認識できる。また、骨壁や軟部組織の裏面の状態が透見できるため、従来のナビゲーションシステムを用いた内視鏡手術よりも、飛躍的に術野と周囲の臓器との解剖学的位置関係がイメージしやすくなった。結果的に、より安全で的確な手術操作へとつながると考える。 今年度は、システムをさらに改良し機能を発展させた。3次元臓器モデルのcolor codingを改良し辺縁を強調して内部を透見させる事で、奥行き方向への遠近感表示および立体内視鏡モニター上での描出を向上させた。またcoloring自体にも改良を重ね、臓器・構造物の色分けを主に黄色、赤、青を基調にし、内視鏡画像に重畳表示させた時にそれぞれの3次元モデルが干渉しあわないような表示が可能になった。 30°前方斜視鏡の画像上にも3次元臓器モデルを重畳表示させることに成功した。これにより、斜視鏡下でのステレオナビゲーション表示も可能となったため、副鼻腔手術において最も難しくまた副損傷も多い前頭洞へのアプローチが、的確に支援されるようになった。さらに我々は、30°前方斜視鏡の先端に2つのCCDカメラを装着させた立体斜視鏡を開発した。 上記の改良型ステレオナビゲーションシステムを使用し、実際に慢性副鼻腔炎症例の手術を行った。手術野とその周辺解剖がより直感的に認識できる事は、安全な手術操作を支援すること、また教育にも優れたツールであることを確認した。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|