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2012 年度 実績報告書

質量顕微鏡による甲状腺癌未分化転化の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 22591907
研究機関京都大学

研究代表者

北村 守正  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60543262)

研究分担者 平野 滋  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10303827)
楯谷 一郎  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20526363)
嘉田 真平  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (70543263)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード質量顕微鏡 / 甲状腺 / 未分化癌 / ホスファチジルコリン / スフィンゴミエリン
研究概要

昨年までの報告において、質量顕微鏡を用いることで甲状腺乳頭癌は正常甲状腺組織と比較して2種類のホスファチジルコリンと1種類のスフィンゴミエリンが多く発現していることを明らかにした。ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリンはそれぞれの脂質を構成している脂肪酸により分類されているが、脂肪酸の違いによりどのような癌の特徴や生物学的意味があるのかは不明な点が多いが、脂肪酸の違いを同定できるのは現在のところ、質量顕微鏡のみであり、それを利用した研究の発展が望まれる。今年度、この結果をまとめてPLOSONEに投稿し受理された。
また本来の目的である甲状腺未分化癌は3症例のサンプル採取を行うことができた。甲状腺乳頭癌と同じ条件下で脂質について解析を行ったところ、甲状腺未分化癌では10種類の脂質が正常甲状腺組織より多く発現していた。分布の状況を甲状腺乳頭癌と比較すると、脂質分布強度のバラつきは乳頭癌の方が未分化癌よりも多い傾向があった。従来、甲状腺未分化癌では乳頭癌と比較して多くの遺伝子変異があるため、脂質分布の症例間の差は未分化癌では大きいと予想されていたが、実際は未分化癌の脂質分布の症例間の差はより少ない傾向であった。このことは、未分化癌の発生メカニズムの解明や、乳頭癌から未分化転化するかどうかの病理診断における補助診断に役立てる可能性が考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Increased expression of phosphatidylcholine (16:0/18:1) and (16:0/18:2) in thyroid papillary cancer2012

    • 著者名/発表者名
      Seiji Ishikawa
    • 雑誌名

      PLOSONE

      巻: 7(11) ページ: e48873

    • DOI

      10.1371%2Fjournal.pone.0048873

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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