研究課題/領域番号 |
22591924
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
梅野 博仁 久留米大学, 医学部, 准教授 (40203583)
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研究分担者 |
上田 祥久 久留米大学, 医学部, 講師 (20299415)
千年 俊一 久留米大学, 医学部, 講師 (20299514)
佐藤 公則 久留米大学, 医学部, 教授 (70196228)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 反回神経麻痺 / 神経吻合術 / 甲状軟骨形成術 / 披裂軟骨内転術 / 声帯内脂肪注入術 / 声帯溝症 / 声帯瘢痕 / 音声検査 |
研究概要 |
1)甲状腺癌反回神経浸潤症例に対して反回神経切除を行った症例を神経吻合施行群、声帯内脂肪注入施行群、非再建術群に分類し、音声機能を比較検討した。その結果、反回神経吻合または声帯への脂肪注入を行った音声再建術群では有意な音声改善が得られ、両群の手術とも妥当性をもった有効な治療であることが確認された。 2)甲状軟骨形成術(PT)を施行した症例と声帯内脂肪注入術(FIL)を施行した症例の術前・術後の音声と喉頭形態を比較検討した。その結果、両郡とも一側声帯麻痺に対して有意な音声改善と喉頭携帯の改善が得られる術式であり、声帯レベル差がなければ、どちらの術式を選択しても同等の音声改善が得られると考えられた。 3)一側声帯麻痺に対する声帯内脂肪注入術で、注入量と治療成績について検討した。対象は麻痺側の声帯筋層内に3.0ml未満の脂肪を注入した症例と3.0ml以上注入した症例に分け、各群の音声改善効果と麻痺声帯の形態上の改善効果を検討した。その結果、音声は両群とも術後は有意な改善が得られた。しかし、声門間隙が大きな症例には3ml以上の高容積の脂肪注入が必要な症例があり、3ml以上注入した群が音声パラメータの一部の改善効果が有意に長期に渡って維持された。 4)声帯瘢痕・溝症に対する手術療法として、瘢痕・溝声帯上皮を剥離することで声帯上皮の瘢痕拘縮を緩和し、声帯内脂肪注入術で声帯粘膜固有層と筋層のボリュームを増加させ、不足した声帯上皮の再上皮化を促す試みを行った。その結果、音声の自覚的・他覚的改善が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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