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2011 年度 実績報告書

超免疫不全マウスを用いた新規頭頸部がん幹細胞マーカーの同定と特異的治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591925
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

松浦 一登  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん先進治療開発研究部, 特任研究員 (70271947)

キーワードがん / 頭頸部癌 / 癌幹細胞 / NOGマウス / マーカー
研究概要

頭頸部癌の克服のため頭頸部癌「幹細胞」に焦点を当て、その性状と特徴を明らかとすることを目的として解析を行った。本研究では頭頸部癌の幹細胞を簡易に同定するマーカーの同定と幹細胞の細胞生物学的解析を行った。インフォームドコンセントを得た頭頸部がん検体を用いて、コラゲナーゼ、トリプシン、DNase等を使用して腫瘍組織から浮遊細胞を調整した。これら腫瘍塊からサイコロ状に調整した移植片を超免疫不全NOGマウスの皮下に異種移植した。その結果、少なくとも3つの独立した検体において、高効率に頭頸部癌組織が生着することがわかった。次いで、生着した腫瘍をマウス皮下より摘出し、コラゲナーゼ、DNase等で浮遊細胞を調整した。調整により細胞の生存率は極端に低下したが、同細胞を新規にNOGマウス皮下に異種移植すると、再び腫瘍形成が容易に認められた。10代以上の継代が可能であることが判明した。これらの頭頸部腫瘍にはがん幹細胞が高率に含有されていることを示唆する。細胞表面分子X^<high>分画と細胞表面分子X^<low>分画上記分画を採取しNOGマウスに移植したところ、明確な差異を認めた。さらに、Sphere形成能においても幹細胞性の差異があった。一方、頭頸部癌由来細胞株はNOGマウスによく生着するが、幹細胞マーカーとしてCD44,CD24、上記分子等のマーカーでは幹細胞が純化できなかった。以上の結果から、頭頸部癌幹細胞マーカーとして有望な分子を同定したが、普遍的マーカーであるか否かについては、さらに調査解析が必要であると結論した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] AMSH is required to degrade ubiquitinated proteins in the central nervous system2011

    • 著者名/発表者名
      Suzuki S, Tamai K, Sugamura K, Tanaka N, 他
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 408 ページ: 582-588

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2011.04.065

    • 査読あり
  • [雑誌論文] WSB-1, a novel IL-21 receptor binding molecule, enhances the maturation of IL-21 receptor2011

    • 著者名/発表者名
      Nara H, Onoda T, Tanaka N, 他(7人中6番目)
    • 雑誌名

      Cell Immunol

      巻: 269 ページ: 54-59

    • DOI

      10.1016/j.cellimm.2011.03.010

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Hrs recognizes a hydrophobic amino acid cluster in cytokine receptors during ubiquitin-independent endosomal sorting2011

    • 著者名/発表者名
      Amano Y, Yamashita Y, Tanaka N, Sugamura K, 他
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 286 ページ: 15458-15472

    • DOI

      10.1074/jbc.M110.191924

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Surgical treatment is recommended for advanced oral squamous cell carcinoma2011

    • 著者名/発表者名
      Ogawa T, Matsuura K, Shiga K, Tateda M, 他
    • 雑誌名

      Tohoku J Exp Med

      巻: 223 ページ: 17-25

    • DOI

      10.1620/tjem.223.17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Phase I trial of chemoradiotherapy with the combination of S-1 plus cisplatin for patients with unresectable locally advanced squamous cell carcinoma of the head and neck2011

    • 著者名/発表者名
      Tahara M, Minami H, Kawashima M, Matsuura K, 他
    • 雑誌名

      Cancer Sci

      巻: 102 ページ: 419-424

    • DOI

      10.1111/j.1349-7006.2010.01799

    • 査読あり
  • [学会発表] 超高齢者頭頸部がん症例の治療2011

    • 著者名/発表者名
      松浦一登
    • 学会等名
      第49回日本癌治療学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2011-10-28
  • [学会発表] 内視鏡を用いて切除範囲を設定した喉頭温存・下咽頭喉頭部分切除術2011

    • 著者名/発表者名
      松浦一登
    • 学会等名
      第35回日本頭頸部癌学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2011-06-09
  • [学会発表] 当科におけるダブル・スコール法による内視鏡的咽喉頭手術(ELPS)2011

    • 著者名/発表者名
      松浦一登
    • 学会等名
      第112回日本耳鼻咽喉科学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2011-05-21

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公開日: 2013-06-26  

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