研究課題
基盤研究(C)
眼科領域における眼付属器腫瘍の中で結膜腫瘍は臨床上よく遭遇する疾患である。その中で、良性腫瘍である化膿性肉芽腫と悪性腫瘍である節外性B細胞性リンパ腫は炎症細胞浸潤をともなっているが、その病態における炎症の関与は明らかとされていない。そこで、本研究では両腫瘍組織における白血球接着分子vascularadhesionprotein(VAP)-1の発現および局在について検討した。VAP-1は、正常結膜では血管内皮細胞の細胞質に存在したが、化膿性肉芽腫と節外性B細胞性リンパ腫の双方では血管の内腔側に局在していた。これらのことは、VAP-1の発現様式は腫瘍によって異なるが、炎症病態に関与していると考えられた。本研究により、眼付属器腫瘍におけるVAP-1の病態関与が示唆され、今後の更なる検討の手がかりを得ることができた。
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