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2010 年度 実績報告書

腫瘍抑制因子の糖尿病網膜症治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591929
研究機関徳島大学

研究代表者

三田村 佳典  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30287536)

研究分担者 香留 崇  徳島大学, 病院, 助教 (50464342)
長澤 利彦  徳島大学, 病院, 助教 (00511338)
キーワード外科 / 細胞・組織 / 生体分子 / 糖尿病 / 臨床
研究概要

前骨髄球性白血病腫瘍抑制因子(PML)は白血病において腫瘍抑制機能を有する因子として発見され、癌組織では血管新生の亢進とともにPMLの発現が抑制されていること、PMLが血管新生の抑制を引き起こすことがわかっている。増殖糖尿病網膜症の増殖膜など血管新生が促進されている組織ではPMLの発現低下が推定される。
1.ヒト増殖糖尿病網膜症症例の硝子体手術に得られた増殖膜サンプル3例についてPML mRNAの発現を調べるためRT-PCRを行ったが3検体すべてにおいてPML mRNAの発現が確認できなかったことから、糖尿病網膜症においては眼内のPMLの発現が低下している可能性が推測された。
2.ヒト増殖糖尿病網膜症症例ならびにコントロールとして黄斑上膜症例の増殖膜サンプル各2例ずつについてPML蛋白の発現をみるため免疫染色を行った。その結果、黄斑上膜と比較して増殖糖尿病網膜症の増殖膜においてPML蛋白の発現が低下していることを確認した。このことはPMLが糖尿病網膜症治療に有用である可能性を示唆するものと思われる。
3.徳島大学病院倫理委員会の承認ならびに患者さんの承諾を得たうえで、増殖糖尿病網膜症ならびにコントロールとして黄斑円孔・黄斑上膜症例の硝子体ならびに前房水検体62検体を硝子体手術時に眼内還流液の還流を始める前に採取した。さらに検体の採取を進め、100検体を越えた時点でELISA法による硝子体・前房水PML濃度の測定を行い、糖尿病網膜症において眼内PML濃度の有意な低下がないか確認する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Transcription factor, SP1, in epiretinal membranes of patients with proliferative diabetic retinopathy.2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshida-Hata N, et al
    • 雑誌名

      Diabetes Res Clin Pract

      巻: 87 ページ: e26-28

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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