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2010 年度 実績報告書

光干渉断層計による近視視神経乳頭の構造解析と近視緑内障の診断プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591941
研究機関京都大学

研究代表者

野中 淳之  京都大学, 医学研究科, 助教 (40532601)

研究分担者 板谷 正紀  京都大学, 医学研究科, 准教授 (70283687)
キーワード近視 / 緑内障 / 光干渉断層計 / 視神経乳頭 / 傍乳頭網脈絡膜萎縮
研究概要

近年、近視は世界的に増加してきており、特に日本を含むアジアの若年層に大きな増加が見られることが様々な疫学調査によって示されている。近視は眼科疾患の中で高頻度かつ重篤な疾患である緑内障の危険因子であることも報告され、特に国内の緑内障の大部分を占める正常眼圧緑内障の危険因子であり、視野障害も進行しやすく、また高度となりやすい。したがって、近視緑内障の病態の解明は緑内障診療における大きな課題であるが、近視乳頭の変化と近視緑内障の病態との関係について、今まであまり多くのことは検討されてこなかった。
本年、京都大学眼科にあるスペクトラルドメイン光干渉断層計(SD-OCT)によって、近視眼の視神経乳頭およびその周囲構造の3次元画像データを多数例取得し、この得られたデータにより近視眼における視神経乳頭および辺縁部の形態変化を解析した。これにより、(1)視神経乳頭は近視眼において下方に回旋しやすく、緑内障における上方視野障害に関与していること(2)近視による傍乳頭網脈絡膜萎縮の位置形状は視神経乳頭の形状と大きな関係があり、傾斜が強いほど大きくなりやすいこと(3)近視による傾斜視神経乳頭の楕円変化は、視神経乳頭の傾斜だけでなく、視神経乳頭自体が楕円形に変形している、などといった新知見が得られ、学会で報告し、現在海外雑誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Detection of Localized Retinal Nerve Fiber Layer Defects in Glaucoma Using Enhanced Spectral Domain Optical Coherence Tomography2011

    • 著者名/発表者名
      Nukada M, et al.
    • 雑誌名

      Ophthalmology

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] スペクトラルドメインOCTによる傍乳頭網脈絡膜萎縮の検討2010

    • 著者名/発表者名
      野中淳之
    • 学会等名
      臨床眼科学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2010-11-11
  • [学会発表] 乳頭傾斜による視神経乳頭形状変化のスペクトラルドメインOCTによる検討2010

    • 著者名/発表者名
      中西秀雄
    • 学会等名
      臨床眼科学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2010-11-11
  • [学会発表] 強度近視眼における視野欠損部位と視神経乳頭回旋の関係2010

    • 著者名/発表者名
      野中淳之
    • 学会等名
      緑内障学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2010-09-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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