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2012 年度 実績報告書

高解像度MRIを用いた視神経疾患における神経内代謝物質の組成解析

研究課題

研究課題/領域番号 22591944
研究機関札幌医科大学

研究代表者

橋本 雅人  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (90295353)

研究分担者 大黒 浩  札幌医科大学, 医学部, 教授 (30203748)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード視神経 / 緑内障 / MRスペクトロスコピー / 視中枢
研究概要

高解像度3-TeslaMRI臨床装置を用いて緑内障性視神経障害患者の大脳視覚中枢領域(V1)におけるプロトンMRスペクトロスコピー(1H-MRS)を施行し、視神経内代謝物質濃度と視覚障害の重症度について比較検討した。また、緑内障モデルラットを作成し、V1における代謝物質の経時的変化について実験用7-Tesla MR装置を用い1H-MRS を施行し解析した。
1:緑内障性視神経障害のV1における神経内代謝解析及び視覚重症度との関連性について
正常群にage matchingした緑内障患者13名に対し、V1の1H-MRSを施行し代謝物質の解析を行った。結果として代謝物質の中でN-アセチルアスパラギン酸(NAA)が緑内障群で有意に低下しており、それ以外の代謝物質では有意差はみられなかった。更に緑内障群の数を増やし(n=21)、V1のNAA濃度と視野障害の重症度(両側のHumprey静的視野検査におけるMD値の平均値)を比較したところ、R=0.679で相関を認めた。従って、緑内障では正常人に比べてV1内のNAAが減少しており、視野障害の重症なものほどV1内のNAA濃度は減少していることが推定された。
2:緑内障モデルラットにおけるV1代謝物質の経時的変化の解析
昨年度報告した緑内障性視神経障害モデルラット(生後4週)と正常ラットに対し、術後6,12,32週のV1領域における1H-MRS測定を7-Tesla実験用MRI装置を用いて行った。結果として、緑内障発症6週、12週後では、緑内障ラットと正常ラットのNAAに差はみられなかったが、発症33週では緑内障ラットにおいてNAA/Cr(クレアチン)比の減少が見られた。従って、緑内障モデルラットを用いた動物実験より、緑内障におけるV1のNAA減少は緑内障発症後期にみられることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 神経眼科のためのMRI画像診断2012

    • 著者名/発表者名
      橋本雅人
    • 雑誌名

      神経眼科

      巻: 29 ページ: 325-339

  • [学会発表] 高解像度MRIを用いた神経眼科疾患の病態解明2012

    • 著者名/発表者名
      橋本雅人
    • 学会等名
      第50回日本神経眼科学会総会
    • 発表場所
      京都テルサ
    • 年月日
      20121116-20121118
    • 招待講演
  • [学会発表] 視神経疾患の画像診断2012

    • 著者名/発表者名
      橋本雅人
    • 学会等名
      第116回日本眼科学会総会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20120405-20120408

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公開日: 2014-07-24  

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