研究課題/領域番号 |
22591948
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
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研究分担者 |
宮本 武 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20336879)
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50264891)
白井 久美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70326370)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | オステオポンチン / オステオポンチン / インテグリン / 中和抗体 / 眼 / 創傷治癒 / 組織線維化 / Smad |
研究概要 |
オステオポンチン、オステオポンチンそれぞれのノックアウトマウスを用いて、これらの胞外マトリックスを紀元とするシグナルのSmad分子C末端とミドルリンカーのリン酸化への関与を検討し、細胞外マトリックスシグナルを調節することによる組織線維化、創傷治癒への関与のメカニズムを解明を行う事ができた。非コラーゲン性の細胞外マトリックス分子であるオステオポンチン、テネイシンが、角膜実質細胞でSmad分子C末端のリン酸化に影響し、創傷治癒過程での組織線維化に関与していることを見いだした。角膜実質の創傷癒合がこれらの欠損で遅延した。しかし、Samdのリン酸化から見ると、オステオポンチン欠損はSamdリン酸化を源弱させたが、テネイシン欠損はSamdリン酸化レベルには影響しなかった。そして、今後の課題として、(1)a9インテグリンに代表されるこれらの細胞外マトリックスに受容体が直接、細胞表面でのTGFBの活性化に関与しておいのか? (2)受容体からのシグナルとTGFB/Smadシグナルの細胞質内でのクロストークを介する現象なのか?(3)これらの細胞外マトリックスがTGFbのco-receptorとして働いているのか? について解明の必要性を提唱した。類似の細胞外マトリックス成分であるルミカンでは、かつて研究代表者が作成した欠損マウスとリコンビナントたんぱく質を用いて、ルミカンがALK1と結合したまま細胞内に取り込まれ、TGFベータシグナルに影響を与えているという知見を得た(論文準備中)。さらに、オステオポンチン、テネイシン受容体であるa9インテグリンの中和抗体が、欠陥新生や創傷治癒に抑制的に働いているという予備的結果も得る中、この表現型がオステオポンチン、テネイシン欠損を再現していると考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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