研究課題/領域番号 |
22591954
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
義澤 克彦 関西医科大学, 医学部, 講師 (70548396)
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研究分担者 |
圦 貴司 関西医科大学, 医学部, 講師 (50330212)
木村 彩子(川中彩子) 関西医科大学, 医学部, 助教 (80548397)
螺良 愛郎 関西医科大学, 医学部, 教授 (90098137)
上原 範久 九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30368211)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 網膜色素変性症 / オートファジー / 視細胞 / アポトーシス / MNU / ENU |
研究概要 |
ヒト網膜色素変性症は視細胞の進行性の変性・消失を特徴とし、失明を来す遺伝性疾患で未だ治療法のない難病であり、その病態の理解と治療法の開発には動物モデルの存在が必須である。我々は、N-メチル-N-ニトロソ尿素(MNU)による動物モデルを確立し、その病態制御を試みてきた。オートファジー(AP)は全ての真核細胞に普遍的に備わる細胞内蛋白分解経路であり、正常細胞での細胞内成分の新陳代謝(細胞内浄化)に寄与する他、栄養飢餓、一部の神経変性疾患に加え、加齢性黄斑変性症や緑内障などの眼科疾患での関与が注目されている。網膜変性症動物モデルにおけるAPを介する視細胞の死滅機構を明らかにし、網膜でのAP発現調整によるヒト網膜色素変性症の治療法確立を目指すことが本研究の目的である。 我々はこれまでにMNU誘発マウス網膜変性症モデルでのAPの関与ならびにカルパイン阻害剤による視細胞死抑制との関連に検討を行い、MNU誘発網膜変性にはAP抑制が関与し、カルパイン阻害剤による視細胞死抑制にはAP保持が関与することを明らかにした。さらに遺伝性網膜変性症rd マウスにおけるオートファジー機構の関与につき検討した。MNU以外の化学物質誘発による網膜変性症モデルでのオートファジー機構の関与について検討を行うために、昨年度、我々が確立したN-エチル-N-ニトロソ尿素(ENU)をLewis系ラット投与したときの網膜変性症モデルを用いて、LC-3免疫染色によりオートファジーの動態を検討した。時間の経過とともにENU群では網膜変性が進行したものの、網膜内層に染色されるはずのLC-3陽性像の出現が一定ではなく、LC-3免疫染色による網膜におけるオートファジーの動態観察は困難であると判断した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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