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2010 年度 実績報告書

高速カメラによる角膜硬性のセンシング

研究課題

研究課題/領域番号 22591965
研究機関広島大学

研究代表者

木内 良明  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40214738)

研究分担者 竹中 丈二  広島大学, 病院, 医科診療医 (70526194)
キーワード眼圧測定 / 非接触型眼圧計 / 高速カメラ / 角膜変位量 / 緑内障
研究概要

研究の目的:角膜が薄いことが緑内障発症あるいは視神経障害進行の危険因子であることを示す疫学研究の報告が続いている。角膜が薄く眼球の硬性が少ないと緑内障が発症しやすくなるのか?非侵襲的に測定された眼球の硬性を指標として緑内障発症のメカニズムの中で眼球の硬性が果たす役割を明らかにすることを本研究の主目的とする。
研究の成果:計画では平成22年度中に1)エキシマレーザー手術前後の測定(角膜が極端に薄いときの測定)2)ソフトコンタクトレンズ装用前後の測定(角膜が厚い眼の模擬眼の測定)を行い、角膜の変位量、変形部分と非変形部分のなす角度などのパラメーターの有用性を比較し解析のための最適条件を確立することにあった。
1)エキシマレーザー手術前後の測定の結果:角膜の変位の長さ、変位に伴う角膜の曲率はエキシマレーザーによる手術を受けても変化しないこと、角膜の変位量は角膜で有意に変化することから角膜の変位量が最も適したパラメーターであることが明らかになった。
2)ソフトコンタクトレンズ装用前後の測定の結果:コンタクトレンズ装用を行うと角膜の曲率が変化することからデータの解析が困難であることもわかった。しかし、コンタクトレンズ装用時の眼圧測定値から真の眼圧を導く換算式を考案することができ、現在論文投稿中である。それに加えて3)再現性良く角膜変位量を求めるための条件を探る再現性確認実験を追加した。その結果、測定開始後14.4ミリ秒から15.0ミリ秒の間のデータが最も安定することが明らかにされた。これらの結果の一部はすでに国内外の学会で発表し、現在は論文化の作業を行っている。さらに来年度に予定されている白内障手術前後の測定(眼球全体の構造剛性が変化した時の測定)に向けて準備中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] ハイパーヒューマン技術からみた緑内障2010

    • 著者名/発表者名
      木内良明
    • 雑誌名

      医工学治療

      巻: 22(1) ページ: 34-39

    • 査読あり
  • [学会発表] Effect of gender and age on degree of corneal displacements during non-contact tonometry2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Kiuchi
    • 学会等名
      Asia-pacific joint glaucoma congress 2010 taipei
    • 発表場所
      台湾
    • 年月日
      2010-12-04
  • [学会発表] ソフトコンタクトレンズを装着したときの測定眼圧値の比較2010

    • 著者名/発表者名
      中村友美・竹中丈二・國原依里子・木内良明
    • 学会等名
      第64回日本臨床眼科学会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2010-11-13
  • [学会発表] ソフトコンタクトレンズを装着したときの測定眼圧値の比較2010

    • 著者名/発表者名
      中村友美・竹中丈二・國原依里子・木内良明
    • 学会等名
      第69回広島地方眼科学会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2010-11-07
  • [学会発表] Corneal displacements during non-contact tonometry are different for men and women and change with age.2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Kiuchi
    • 学会等名
      2010 MSD Korea-Japan Glaucoma Symposium
    • 発表場所
      韓国(招待講演)
    • 年月日
      2010-09-04
  • [学会発表] Effect of soft contact lens fitting on the non-contact tonometry readings and corneal behavior during tonometry observed by high speed camera2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki Kiuchi
    • 学会等名
      World Ophthalmology Congress2010
    • 発表場所
      ドイツ
    • 年月日
      2010-06-05

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公開日: 2012-07-19  

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