研究課題/領域番号 |
22591976
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉田 英生 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60210712)
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研究分担者 |
白澤 浩 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00216194)
菱木 知郎 千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00375776)
齋藤 武 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20406044)
上條 岳彦 千葉県がんセンター(研究所), 発がん研究グループ, 部長 (90262708)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 神経芽腫 / ヘルペスウイルス1型 / がん幹細胞 |
研究概要 |
これまでの解析によりsphere culture法が神経芽腫においてstemnessを有する細胞群を得るのにもっとも効率がよく信頼度の高い方法であることがしめされた。神経芽腫培養細胞株IMR32をDMEM:F-12=1:1にB-27 supplement,bFGF,EGFを添加したneural stem culture用の無血清培地で培養し、培地中で浮遊するsphereを形成することができる。これらの細胞群はきわめて増殖速度が遅いながらviabilityは保たれる。 この細胞群を用いて、従来の化学療法で用いられる抗がん剤と、遺伝子改変型HSV-1のcytotoxicityの比較をおこなった。通常培養下のIMR32と、sphere形成IMR32(sIMR32と称する)を無血清培地にseedし、シスプラチン・ドキソルビシンによるcytotoxicityをCell Titer Proにて検討した。sIMR32はIMR32に比して、シスプラチン・ドキソルビシン双方に対する感受性の低下を認める。一方、HSV-1感染においてはMOI=0.01で3日間培養で生細胞数はともに非感染細胞の30%程度であり、sIMR32とIMR32の間に有意な差は認めなかった。 以上より、神経芽腫においてcancer stem cell様の特徴をもつ細胞群は、従来の抗がん剤に対する薬剤耐性を獲得しているが、細胞周期に依存しないHSV-1の殺細胞効果はtumor sphereにおいて親株と同様に認められる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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