• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

機能的層構造を有する小児の気管再生法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591978
研究機関大阪大学

研究代表者

神山 雅史  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20403074)

研究分担者 臼井 規朗  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30273626)
谷 岳人  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60467561)
キーワード再生医療 / 機能的層構造 / 気管軟骨 / 細胞シート工学 / Tissue engineering / Cylindrical cartilage / 回転培養
研究概要

小児において広範囲の気道を再生気管で補うためには、非分解性素材を用いずに、十分な骨格強度を保ちうる気管軟骨を再生させるとともに、異物を排除するための気管粘膜上皮を再生させることが必要となる。そこで本研究では、種類の異なる細胞を層状に培養する目的で開発された細胞積層化技術を応用して、外層に繊維芽細胞層、中層に軟骨細胞層、内層に円柱繊毛上皮層という機能の異なる層構造を有する細胞シートを作製したうえで、これを我々が開発したin vitroにおける回転培養法で円筒状の機能的構造体とし、さらにこれを自家移植により生着させて、広範囲の自己気管を再生気管によって置換することを最終目的とする。家兎より皮下組織、耳介軟骨、鼻粘膜を切除して、これよりそれぞれ繊維芽細胞、軟骨細胞、円柱繊毛上皮細胞を採取し、継代して細胞数を増やした。
こののち、ECMフィルム(CellFeuille[○!R])を用いて、繊維芽細胞層、軟骨細胞層、円柱繊毛上皮細胞層の三層構造からなる細胞シートが作製し、この三層構造シートをシリコンチューブ周囲に巻いて回転培養を行い、機能的層構造を保持したままの円筒状構造体をin vitroで再生する予定である。
本法によって機能的層構造を有した気管の再生が可能となれば、小児のように広範囲の気管を再生気管によって置換する治療法への道が開かれると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 小児外科における再生医療:足場を用いない気管軟骨再生の試みと境界領域としての臓器再建医療2010

    • 著者名/発表者名
      谷岳人、臼井規朗、神山雅史、福澤正洋
    • 雑誌名

      日本周産期・新生児医学会雑誌

      巻: 46 ページ: 993-996

  • [学会発表] 小児外科における再生医療:足場を用いない気管軟骨再生の試みと境界領域としての臓器再建医療2010

    • 著者名/発表者名
      谷岳人, 臼井規朗, 神山雅史, 福澤正洋
    • 学会等名
      第46回日本周産期・新生児医学会学術集会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      20100711-20100713
  • [学会発表] Tissue engineering of tracheal cartilage : Scaffold-free carltilaginous constructs using cell sheet-based tissue engineering2010

    • 著者名/発表者名
      Tani G, Usui N, Kamiyama M, Fukuzawa M
    • 学会等名
      Deutsche Gesellschaft fu r Kinder und Jugendmedizin e.V.
    • 発表場所
      Potsdam, Germany(招待講演)
    • 年月日
      2010-09-18

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi