肝芽腫幹細胞における特異的活性化因子の機能解析と腫瘍血管構築の解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22591985
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児外科学
• 研究機関: 埼玉医科大学
• 研究代表者: 藤田 恵子 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80173425)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 肝芽腫 / 癌幹細胞 / 培養 / CD133 / 腫瘍血管 / 血管新生

研究概要

小児癌 肝芽腫の発癌機構の解明、新たな治療法の開発促進には肝芽腫幹細胞(CSC)の同定・解析が非常に重要な課題となる。肝芽腫幹細胞を分離し、免疫不全マウスに接種するin vivo実験を通して、肝芽腫幹細胞を同定した。また、肝芽腫細胞におけるCD133の分布を検討した結果、CD133 が腫瘍細胞の接着・遊走に関与することが確認され、さらに腫瘍血管の形成にもかかわることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Isolation and identification of cancer stem cells from a side population of a human hepatoblastoma cell line, HuH-6 clone-5 (2011)
  • 著者名/発表者名: Hayashi S, Fujita K, Matsumoto S, AkitaM, Satomi A
  • 雑誌名: Pediatric Surgery International 巻: Vol.27 ページ: 9-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] Detection of CD133 (prominin-1) in a human hepatoblastoma cell line (HUH-6 clone-5)
  • 著者名/発表者名: Akita M, Tanaka K, Murai N, MatsumotoS, Fujita K, Takaki T, Nishiyama H
  • 雑誌名: Microscopy research Technique 巻: (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] ヒト肝芽腫細胞におけるCD133の発現局在と機能的意義について (2013)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子、松本幸子、藤田一正、栗崎知浩、穐田真澄、永島雅文
  • 学会等名: 第118回 日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 香川県高松市
  • 年月日: 2013-03-29
• [学会発表] (2012)
  • 著者名/発表者名: 穐田真澄、松本幸子、田中嘉代子、村井則子、小松久美子、大島晋、藤田恵子
  • 学会等名: 第44回 日本臨床分子形態学会総会・学術集会(ワークショップにて発表)
  • 発表場所: 高知県高知市
  • 年月日: 2012-09-28
• [学会発表] ヒト肝芽腫細胞株における癌幹細胞の特徴 (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子、林信一、里見昭、松本幸子、大島晋、穐田真澄、永島雅文
  • 学会等名: 第88回 日本生理学会大会/第116回日本解剖学会総会・全国学術集会合同大会
  • 発表場所: 東北地方太平洋沖地震のため集会は中止し、Journal of Physiological Science 誌上開催
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] 光学顕微鏡から電子顕微鏡レベルまで、同一試料のイメージング化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子、田中嘉代子、村井則子、小松久美子、松本幸子、許斐麻美、穐田真澄
  • 学会等名: 第43回日本臨床分子形態学会総会・学術集会
  • 発表場所: 大阪市
  • 年月日: 2011-03-10
• [学会発表] 肝芽腫細胞における癌幹細胞の存在 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子、林信一、里見昭、松本幸子、村井則子、田中嘉代子、穐田真澄
  • 学会等名: 第42回 日本臨床分子形態学会総会・学術集会(ワークショップにて発表)
  • 発表場所: 静岡県三島市
  • 年月日: 2010-09-24
• [学会発表] ヒト肝芽腫細胞株におけるside populationの発現と癌幹細胞の分離・同定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林信一、藤田恵子、松 本 幸 子 、永 島 雅 文 、穐田真澄、森村敏哉、米川浩伸、大野康治、里見昭
  • 学会等名: 第47回 日本小児外科学会学術集会.(シンポジウムにて発表)
  • 発表場所: 愛知県名古屋市
  • 年月日: 2010-06-19