研究課題/領域番号 |
22591987
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
根本 慎太郎 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (20237811)
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研究分担者 |
寺崎 文生 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (20236988)
高井 真司 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80288703)
岸 勘太 大阪医科大学, 医学部, 助教 (20408503)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 肺高血圧 / ミネラロコルチコイド受容体 / ミネラロコルチコイド受容体拮抗剤 / エプレレノン / 治療 |
研究概要 |
1.モノクロタリン誘発による肺高血圧ラットへのミネラロコルチコイド受容体拮抗剤(エプレレノン)の治療効果の検証実験 平成22・23年度の研究で、“モノクロタリン投与に引き続くエプレレノンの経口投与の開始で、肺動脈病変の進行防止、肺動脈圧上昇防止、および右心室機能の維持が得られた”という結果を得た。この肺高血圧発症予防効果を国の内外の学会で報告した。論文投稿での“血中アルドステロン値の測定による治療効果を判定する追加実験が必要”との査読結果に対応し、平成24年度で実施した。モノクロタリン誘発によるラット肺高血圧では血中アルドステロン値が上昇し、エプレレノンの投与群では正常であることを証明し、このデータを追加し再投稿した。 2.モデルの変更:抗血管内皮細胞増殖因子VEGF抗体前投与+低酸素曝露による肺高血圧ラット 上記1で得られた結果は“エプレレノンの肺高血圧発症予防効果”であり、出来上がった肺高血圧に対する病態改善効果(臨床を想定した治療効果)ではない。このため、モノクロタリン投与後3週間後にエプレレノン投与を開始する実験に平成23年度に着手したが、ほとんどのラットが治療開始前に死亡した。このため平成24年度では、より臨床に類似するとの報告がある上記のモデルに変更した。しかし低酸素による死亡率が高く、適切な低酸素での飼育環境によるモデル作成に時間を要した。繰り越し期間中にモデル作成に成功し、肺高血圧による右心室の肥大・線維化・心機能低下を確認した。肺動脈の組織学的検討とエプレレノン投与を継続している。 3.ビーグル犬を用いた肺高血圧モデル作成 モノクロタリンの投与では、肺高血圧が誘発されなかった。トロンボキサンA2類似体の血管収縮物質U46619の投与によるイヌ肺高血圧モデルの報告があるが、この薬剤の入手は米国からであることと、非常に高額である。よって本研究では実施困難と判断した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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