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2012 年度 実績報告書

顔面神経―舌下神経クロスリンク型神経移植術における神経回路再構築の機序を探る

研究課題

研究課題/領域番号 22591993
研究機関神戸大学

研究代表者

橋川 和信  神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (90403237)

研究分担者 榊原 俊介  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50444592)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード顔面神経 / クロスリンク
研究概要

基礎研究:脱細胞化神経を用いたクロスリンクモデルの作成を試みた。ラットより大腿神経を採取した。これを高張塩溶液に24時間、震盪下に浸漬し、その後6日間、PBS中で震盪した。これを採取し組織化学的に評価を行った。HE染色ではエオジンに染色される核は認められなかった。次に、凍結融解法および界面活性剤法により脱細胞化も行った。これらに対してHE染色を行った所、界面活性剤法では脱細胞化は認められたが凍結融解法では核の遺残が多く認められた。さらにこれらサンプルをそれぞれラットに移植した後に採取し、組織学的に評価を行った所、高張塩溶液による脱細胞化を行った例および界面活性剤法により脱細胞化を行った例では炎症細胞の浸潤無く、軸索の伸展を認めたが、凍結融解法により脱細胞化を行った例では炎症細胞の著明な浸潤を認め、また、移植組織の融解を認めた。さらに抗原の遺残について検討を行った所、界面活性剤法では抗原が除去出来ていたが、残る2つの方法では遺残が認められた。これらより、少なくとも高張塩溶液による脱細胞化法では多くの細胞成分は除去できるが、一定の遺残を認める事、またその遺残の程度は凍結融解法よりも少なく、また、高張塩溶液による遺残量では免疫反応を生じにくい事が示された。今後、さらに長期での脱細胞化組織の抗原性や維持、軸索伸展の効率について検討を行う必要がある。
臨床研究:頭頸部腫瘍切除後にループ型神経移植による顔面神経即時再建術を施行した連続する10症例を検討対象とし、以下の項目について調査した:年齢、性別、原疾患、既往症・基礎疾患、力源神経、再建分枝、放射線治療の有無、化学療法の有無、術前麻痺スコア(40点法)、術後麻痺スコア(40点法)、術後経過観察期間(月)。今回の検討では術後病的共同運動をスコア化していないが、多くの症例で病的共同運動が生じるものの軽度であるという印象を得た。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Immediate Facial Nerve Reconstruction with End―to―side Neurorrhaphy following Tumor Resection:Ten Consecutive Cases of End―to―side Loop Graft2012

    • 著者名/発表者名
      Kazunobu Hashikawa
    • 雑誌名

      Facial N Res Jpn

      巻: 32 ページ: 26-28

    • 査読あり
  • [学会発表] シンポジウムI Bell 麻痺・Hunt 症候群の新しい治療戦略2013

    • 著者名/発表者名
      橋川和信
    • 学会等名
      第36回日本顔面神経研究会
    • 発表場所
      那覇
    • 年月日
      20130425-20130426

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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