1 アスコルビン酸を用いた末梢神経軸索再生 ラットの坐骨神経に7mmの欠損部を作成し、創を閉鎖した。アスコルビン酸を投与量は1μg/gとし3日に1回腹腔内投与した。標本を免疫組織化学染色法にて観察した。術後7日にて軸索は末梢側まで達し良好な再生を提示した。 2 磁場を用いた中枢及び末梢神経軸索再生 2-120Hz 0.3-0.5mTの可変領域を持つヘルムホイツコイルを用いて実験を行った。ラットの坐骨神経に7mmの欠損部を作成し、創を閉鎖した。50Hz square波を用いた磁場を1日4時間かけ、軸索再生を検討したところ、14日にて末梢側に再生軸索が到達した。100Hz square波を用いた磁場を1日4時間かけ、軸索再生を検討したところ、14日にて末梢側に再生軸索が到達した。また、術後4日目にて断端より中枢及び末梢2mmの神経を採取しc-AMPを測定した。コントロールに比し中枢側標本及び末梢側標本にても有意に増加していた。 ラットの脊髄を片側切除した損傷モデルを作成し、損傷部に磁場をかけ、急性期における形成された脊髄内の空洞の状態を、免疫組織化学染色を用いて、観察した。100Hz pulse波を用いた磁場を1日4時間かけ、軸索再生を検討した。術後7日の標本にて軸索伸長が認められた。
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