研究課題/領域番号 |
22592012
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
望月 利昭 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (40293641)
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研究分担者 |
浦岡 雅博 浜松医科大学, 医学部付属病院, 助教 (30402332)
余 樹春 浜松医科大学, 医学部, リサーチアシスタント (00464115)
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キーワード | infarct size / viability / ischemia/reperfusion injury / reactive oxygen species / cooling |
研究概要 |
低体温療法には心肺停止自己心拍再開後の心筋保護作用が期待される。以前、虚血中に導入した低体温療法に心筋保護作用があり、機序としてnitric oxide(NO)/Akt系が関与することが心筋細胞レベルで示された。今回我々は再灌流直後に導入した低体温療法には心筋保護作用があるか、この心筋保護作用にはNO/Akt系の上流にあるPhosphoinositide 3-kinase(PI3K)系が関与するか調べる。 平成22年度は以下のごとく研究を進めた。すなわち、ラット孤立心筋モデルに37℃30分の全虚血とその後180分の再灌流を行い、Control群、ischemia-hypothermia群(虚血・再催流時34℃低体温)、hypothermia after reperfusion群(再灌流時34℃低体温)に群わけした。 低体温療法は虚血中、もしくは再灌流直後に導入しても梗塞範囲を減少させることが判明した。(P<0.05,RM-ANOVAおよびTukey-Kramer post hoc test) 以上の結果より低体温療法は虚血中、もしくは再灌流直後に導入しても梗塞範囲を減少させることが明確となった。
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