34℃低体温は虚血中、もしくは再灌流直後に導入しても梗塞範囲を減少させることがわかった。つぎに再灌流時に10分間15 mmHg低灌流を付け加えると、34℃低体温導入しても心筋保護効果を認めなかったが、40 mmHg低灌流では、34℃低体温の心筋保護効果を認めた。機序としてphosphoinositide 3'kinase (PI3K)/nitric oxide (NO)系とextracellular signal-regulated kinase (ERK) 系が機序に関与していることもわかった。
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