研究課題/領域番号 |
22592033
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
程 クン 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40207460)
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研究分担者 |
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10547516)
朔 敬 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40145264)
阿部 達也 新潟大学, 医歯学総合病院, レジデント (70634856)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 歯原性腫瘍 / 石灰化歯原性嚢胞 / 幻影細胞 / 石灰化 / 細胞外基質 / 細胞培養 / 免疫組織化学 / RT-PCR |
研究概要 |
1) 組織学的解析: CCOT症例について、各ケラチン分子種やエナメル蛋白質等を含む歯原性上皮マーカ、perlecan、heparanaseなど各種細胞外基質とその関連分解酵素、ALP、BSP等の石灰化関連分子を検索し、その発現様式の詳細を確認した。幻影細胞と石灰化の生成機序については経時的関連性を確定した。CCOT以外のエナメル上皮腫をはじめとする歯原性良性腫瘍で、二次的悪性転化をきたした症例も取り上げ、ポドプラニンの歯原性腫瘍における発現様式を加えて同様の解析をおこない、報文とした。 2) 培養細胞の解析:樹立したCCOT1-6細胞について、細胞生物学的解析をさらに続け、特異的な細胞外基質遺伝子ならびに蛋白質分解酵素の関連を見出した。口腔扁平上皮癌等の通常型口腔癌細胞との相違をRT-PCR法を用いて、上記各分子の遺伝子発現状況をさらに詳細に検討中である。幻影細胞出現時期を確定させ、出現時期特異的な分子発現を解析した。 3) 幻影細胞の性格付け:昨年度までの検討では、幻影細胞にはECM分子が細胞質内蓄積を起こしていることを確認したので、今年度はその蓄積状況を解析することから幻影細胞の性格付けを開始した。幻影細胞の蓄積ECM分子遺伝子の発現状況に対応させて、それらの分解レベル・異常構造の有無を検討した。また本来細胞外に分泌されるべきECM分子がただちに分解されず細胞質内に維持される仕組みを解明することに務めた。糖鎖修飾と細胞内輸送経路、蓄積機構と分解抵抗性に関しては幻影細胞を分別微小切出しで回収した試料でプロテオーム解析に進めている。しかし、解析実験に十分な収量を得ることに成功していないので、今後の課題となった。 4) 総括:実験結果を整理し、CCOT由来細胞における幻影細胞化、石灰化、細胞外基質の分泌障害および悪性化への分子機構に関する知見を整理して、現在論文作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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