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2012 年度 実績報告書

口腔前癌病変と扁平上皮癌の細胞診断およびHPV検査システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22592034
研究機関大阪大学

研究代表者

岸野 万伸  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60346161)

研究分担者 大倉 正也  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (10281130)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード扁平上皮癌 / 前癌病変 / HPV / 細胞診 / 免疫染色
研究概要

口腔癌において、タバコとアルコールが重要なリスクファクターであるが、近年はヒトパピローマウイルスも発癌の原因の一つであるといわれている。一方、口腔領域における細胞診の普及率はまだまだ低いが、擦過細胞診による口腔癌検診も日本各地で行われはじめている。これまで我々が、子宮頸部病変の解析をもとに口腔病変におけるヒトパピローマウイルス感染を同定する方法を検討した結果から、少なからずヒトパピローマウイルスが口腔癌の発生に関与する可能性が考えられた。本研究では細胞診にもそれを応用し、細胞診断およびヒトパピローマウイルス検出システムを構築することを目的とし、具体的には、口腔白板症と扁平上皮癌症例からえられた検体を用いて細胞診の診断基準を確立し、また、同時にヒトパピローマウイルス遺伝子の解析を行い発癌との関連について調べた。
今年度までに、研究分担者が所属する診療科から、扁平上皮癌あるいは前癌病変が疑われる症例の細胞診の依頼は約100件であった。ブラシを用いた擦過材料からパパニコロウ染色標本を作製し細胞診断を行った結果、陽性例はすべて扁平上皮癌であり、陰性例はすべて良性病変であった。また、そのうち50例について、ブラシに付着した残りの検体からDNAを抽出し、コンセンサスプライマーを用いたPCR法とHPV typing法によりヒトパピローマウイルスの検出を行った。HPVについては、コンセンサスプライマーを用いたPCR法でもHPV typing法においても陽性症例はなかった。
また、細胞二重免疫染色の有用性を確認するために、免疫染色可能な細胞診標本があり組織診断が確定している32症例についてp53,p16二重染色を行った。p53陽性例はすべて扁平上皮癌で、扁平上皮癌以外の症例はすべて陰性であったが、検出感度は30%と低かった。p16に関しては感度・特異度ともに有用な結果は得られなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] フォーラム「口腔扁平上皮癌の細胞診」口腔扁平上皮癌および前癌病変におけるHPVの関与について

    • 著者名/発表者名
      岸野万伸
    • 学会等名
      第51回日本臨床細胞学会秋期大会・学術大会
    • 発表場所
      新潟市
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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