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2011 年度 実績報告書

機械的刺激による骨形成促進に関与するWnt/βカテニンシグナルネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22592036
研究機関岡山大学

研究代表者

池亀 美華  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (70282986)

研究分担者 河井 まりこ  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40379839)
田渕 圭章  富山大学, 生命科学先端研究センター, 准教授 (20322109)
キーワード機械的刺激 / 骨形成 / Wnt / 骨芽細胞 / 網羅的遺伝子解析
研究概要

(1)縫合部組織からのmRN氏抽出
・3、6時間、0.2gの機械的張力刺激を与えた縫合部組織ならびに、刺激を与えずに同時間培養した組織から、網羅的遺伝子発現解析に用いるためのmRNAを、一般的プロトコールに従って抽出した。GeneChipによる解析に使用可能な品質と認められたRNAを、各群、500ng以上採取することができた。
・網羅的遺伝子解析の多くは培養細胞を用いて行われており、組織から採取したRNAをもちいることは、一般的に困難であるため数が少ない。しかし、in vivoに近い状況下での遺伝子発現変化をとらえることは、より現実に起こっていることを反映していると考えられ、意義は大きい。骨縫合部という比較的単純な組織を用いるごとが、本研究での特色となる。
(2)Wnt/βカテニンシグナル関連因子遺伝子の網羅的発現解析
・解析は、研究分担者である田淵によって遂行された。その結果、3時間で45個、6時間で43個程度の骨形成に関連ずる可能性のある因子が認められた。それらの中にはWnt/βカテニンシグナル関連因子のみならず、今まで機械的刺激による骨形成へに関与についての報告のほとんどない因子も含まれていた。
・これらのデータから、数多く存在するWnt/βカテニンシグナル関連因子の内で、in vivoで実際に重要な役割をしているものが浮かびあがるとともに、混在した組織の中での細胞間相互作用に関連する因子を新たに提示できる可能性があり、機械的刺激による骨形成促進メカニズムの解明に寄与できると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

組織から抽出したRNAを用いるため、予想した以上にばらつきがあり、網羅的遺伝子解析を行った結果について、さらに慎重に解析をする必要がでてきた。そのため複数回の実験から得られたRNAを用いて、GeneChipを繰り返すとともに、主要な因子についてはリアルタイムPCRによる確認を行っている。

今後の研究の推進方策

データの正確性を増すため、リアルタイムPCRによる解析をより慎重に行う。
そのうえで、有意な変化を認める因子についてネットワーク解析を進めるとともに、検出可能で意義があると思われる因子について、in situ hybridizationによる組織内局在変化を検討する。

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公開日: 2013-06-26  

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