骨再生治療における時空的制御機構を確立するため、細胞外基質であるlaminin-5とFGFならびにBMPに着目し、laminin-5の高次立体構造の変化に感受性を有する特異的抗体を用いて、細胞レベルではintegrinとの結合能を介した骨形成過程での役割解明、さらに、個体レベルにおいてもマウス胚への抗体移植により、その役割を明らかにする。そのため、本年度はlaminin-5の高次立体構造の変化に感受性を有する特異的抗体の作成を行った。特異的抗体はモノクロナール抗体を作成するため、多くのクローンからの選択が必要となった。laminin-5の高次立体構造の変化を捉えると想定される部位について、人工タンパクを作成し、これらを抗原として、モノクロナール抗体の作成をマウスを用いて開始した。なお、これまでにいくつかのクローンの候補を選択した。また、laminin-5の高次立体構造の変化と捉える抗体作成と平行して、マウス胎仔におけるlaminin-5ならびにTLDの遺伝子発現解析を行うため、in situ hybridizaitonを行うためのプローブ作成を進めている。
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