研究課題/領域番号 |
22592038
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
河井 まりこ 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40379839)
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研究分担者 |
十川 紀夫 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (30236153)
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キーワード | 再生医学 / 発生・文化 / 骨 / 細胞外基質 |
研究概要 |
骨再生治療における時空的制御機構を確立するため、細胞外基質であるlaminin-5とFGFならびにBMPに着目し、laminin-5の高次立体構造の変化に感受性を有する特異的抗体を用いて、細胞レベルではintegrinとの結合能を介した骨形成過程での役割解明、さらに、個体レベルにおいてもマウス胚への抗体移植により、その役割を明らかにする。そのため、本年度はlaminin-5の高次立体構造の変化に感受性を有する特異的抗体を作製した。具体的にはlaminin-5 α鎖のprocessing部位を同定し、ペプチド合成を行った。このプエプチドを抗原として、ラットへ接種した。これより、合成ペプチドとの抗原抗体反応の高いクローンをELISA法にて選択を行った。その結果、50クローンにまでセレクションが行われた。この50のセレクションされたクローンから、さらにセレクションを行うため、マウス株化止皮細胞を培養し、抗体クローン添加後の接着能を検討した。その結果、いずれのクローンもその接着能に有為差を認めた。そこで、今後のin vivoでの実験系での使用前に、in vitroでの抗体クローンの作用にについてさらに検討を行った。マウス未分化間葉系細胞を骨誘導系培地にて培養し、抗体クローンを添加後の変化について、吸高度測定にて検討を行った。これにより、16のクローンが添加によって、変化を示した。今後は骨誘導培地にて、マウス未分化間葉系細胞を培養し、抗体クローン添加後の骨誘導について検討を行い、セレクションをさらに進め、抗体クローンを5つ程度に選択し、in-vivoの系へ移行する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
作製した抗体クローンが200程度作製された為、そのセレクションに時間が予定より多く必要となった為。
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今後の研究の推進方策 |
in vivoでの解析をマウスとニワトリで行う予定であったが、抗体クローンの交差性がニワトリで低い場合はマウスでの解析に焦点をあせて行う。
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