研究課題
NF-κB inducing kinase (NIK) の機能欠失型の点変異によって、NF-κB2のp100からp52へのプロセシングが阻害されるaly/alyマウスでは、骨吸収の抑制と骨形成の亢進が認められる。しかし、この骨量増加がp100のプロセシングの阻害、またはNIKが別の下流分子の機能を抑制することに起因するのか、不明である。そこで、aly/alyマウスとp100とp52を共に欠損するNF-κB2欠損(NF-κB2-/-)マウスを交配(aly/aly/NF-κB2-/-)し、骨の表現型を解析し、細胞レベルで検討した。6週齢雄の野生型、 aly/alyおよびaly/aly/NF-κB2-/-マウスの骨形態計測を行ったところ、aly/aly/NF-κB2-/-マウスではaly/alyマウスで認められた骨量の増加は見られなかった。また、各遺伝子型マウス由来の骨芽細胞をBMP-2で刺激すると、aly/alyマウス由来の骨芽細胞で野生型マウス由来の骨芽細胞と比較して、ALP活性およびSmad1/5/8のリン酸化が亢進したが、aly/aly/NF-κB2-/-マウス由来の骨芽細胞では、ALP活性およびSmad1/5/8のリン酸化は野生型マウス由来の骨芽細胞と同レベルであった。これらの結果より、aly/alyマウスに見られる骨量の増加は、NIKの別の下流分子ではなく、p100のプロセシングの阻害に起因すると考えられる。すなわち、NF-κB2の100からp52へのプロセシングは骨代謝調節に重要であると考えられる。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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