研究課題/領域番号 |
22592043
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
後藤 哲哉 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (70253458)
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研究分担者 |
小林 繁 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10118078)
片岡 真司 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (80364149)
郡司掛 香織 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90448811)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | オステオアクチビン / 歯根膜線維芽細胞 / 伸展力 / RT-PCR法 / ELISA法 / 免疫染色 |
研究概要 |
オステオアクチビン(OA)は、骨硬化症ラットにおいて初めに骨形成性因子として同定され、骨芽細胞分化において重要な役割を担う。OAは、膜貫通型タンパクであり、細胞内・外ドメインを持ち、細胞外ドメインのシェディングにより活性化される。歯を矯正力によって移動させた場合、移動後方の伸展側には歯槽骨に骨添加が生じる。この骨添加に歯根膜細胞のOAの役割を解明するため、歯周組織におけるOAの分布と、伸展刺激を加えたヒト歯根膜線維芽細胞におけるその発現と放出について調べた。 in vivoの実験では、ラット臼歯間にゴムを挟み4日間負荷を与え歯を移動させ、深麻酔下で還流固定し上顎骨を摘出した。凍結切片を作製し、歯周組織におけるOAの分布を免疫染色にて調べた。in vitroでは、伸展刺激を24時間ヒト歯根膜線維芽細胞に与えた(伸展群、4%伸展率、5回/分)。歯根膜線維芽細胞におけるOA発現は、RT-PCR法で調べた。OA細胞外ドメインのメディウム中への放出は、ELISA法にて検出した。 ラット歯周組織では、OA免疫陽性骨芽細胞および歯根膜線維芽細胞が伸展側で観察された。 In vitroにおいて、OAmRNAは歯根膜線維芽細胞で発現しており、伸展刺激ではその発現量は増加しなかった。 伸展群におけるメディウム中のOA量は、コントロール群の平均1.66μMから、平均3.05μMへと増加した(n = 20)(p<0.05)。 OAは骨芽細胞および歯根膜線維芽細胞に分布していた。我々の結果から、伸展刺激は歯根膜線維芽細胞からOA細胞外ドメインの放出を増加させ、矯正的歯の移動時における歯周組織の伸展側の骨形成を刺激していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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