研究課題/領域番号 |
22592045
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
坂倉 康則 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60128915)
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研究分担者 |
高橋 昌己 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (50550307)
入江 一元 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70223352)
渋井 徹 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (80453265)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 骨芽細胞 / 骨細胞 / 低酸素応答因子 / グルコース輸送担体 / モノカルボン酸輸送担体 |
研究概要 |
平成23年度には、マウス頭蓋骨由来骨芽細胞MC3T3-E1細胞をMultidishに播種し、通常培養条件下で培養した。各培養期間での細胞の形態学的特徴を観察し、細胞数自体は増加し一部にやや重層する部位がみられるが、この培養期間では大きな特徴はなった。一方、RT-PCR解析によるhypoxia-inducing factor (HIF)は発現し続け、glucose transporter 1 (GLUT1)はユビキタスに発現したが、GLUT3は発現していなかったという結果を得た。GLUT3の発現状況から、活発に酸化的リン酸化を介して呼吸をおこなっていると考えられた。一方、免疫組織化学的に染色した結果、RT-PCRでの発現状況を反映するような結果となった。しかしながら、骨細胞様細胞MLO-Y4培養については、低酸素での培養条件という厳しい環境で長期間の安定的培養が継続できていない。加えて、当該年度で計画していた低栄養(低グルコース濃度)条件下での通常培養(5%炭酸ガス)では、骨芽細胞様細胞でGLUT3の発現が上昇する傾向にあった。これは、GLUT3が栄養環境において輸送基質である単糖の枯渇状況に応じてグルコースの効率的取り込みを選択的に輸送することができるグルコース輸送担体であることという報告と一致する結果となった。一方、GLUT1の発現はやや上昇する傾向にあったが、大きな変化は認められなかった。残念ながら、免疫組織化学的染色からは明らかな強染が観察されなかった。また、3日に一度の培養液交換を実施しての結果であり、栄養の深刻な枯渇状況に応じての発現上昇については今後検討する。加えて、モノカルボン酸輸送担体については現在検索中であり、骨細胞様細胞での結果も検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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