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2012 年度 実績報告書

HGFによる顎下腺原基のEGF受容体トランスアクチベーションの機構

研究課題

研究課題/領域番号 22592054
研究機関朝日大学

研究代表者

柏俣 正典  朝日大学, 歯学部, 教授 (30152630)

研究分担者 小山 典子  朝日大学, 歯学部, 講師 (60367563)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード分枝形態形成 / 顎下腺 / 細胞成長因子 / 肝細胞成長因子 / 上皮細胞成長因子 / 受容体 / c-Met / ERK1/2
研究概要

顎下腺原基を取り出し、ディスパーゼを作用させた後に実体顕微鏡下で上皮と間葉を分離した。培養液に浮かべたフィルターにマトリゲルを載せ、その上に分離上皮を置いて培養を行った。この際培養液中にHGFを添加した場合、わずかに分枝形成反応がみられた。しかし、分枝形成反応はEGFでみられる反応とは異なり、短く細い上皮が数個生じただけであった。この結果から顎下腺の上皮が培養液中のHGFに反応性を示したことから、顎下腺原基にはHGFの受容体が存在していると考えられた。
顎下腺原基全体を培養液に浮かべたフィルター上に載せて培養を行った。HGF(5-500 ng/ml)を添加して24-48時間培養を行ったところ、分枝の数には大きな変化は認められなかった。しかし、詳細に観察したところ高濃度(50-500 ng/ml)のHGF投与群で小葉の輪郭上に複数の小さな突起が生じているのが解った。
顎下腺原基の培養系にHGFを処理して、0、1、5、8、12、24時間後に顎下腺を回収してホモジネートを作成した。ホモジネート中のEGF受容体(ErbB1)のタンパク質レベルをウエスタンブロット法によって解析した。その結果、8時間以降にEGF受容体の合成が促進していた。同様に調製した顎下腺原基からtotal RNA抽出した。RNAサンプルを用いたリアルタイムRT-PCRによってEGF受容体ファミリーとEGFファミリーのmRNAを定量したところ、EGF/EGF受容体遺伝子の一部に上昇が見られた。
以上の結果から、HGFの投与によって生じた分離顎下腺上皮に生じる分枝形成反応、全胎性顎下腺の小葉の突起形成にはHGFの直接作用の他にEGF/EGF受容体の経路も関係していることが示唆された。細胞成長因子間のこの様な連鎖的な反応は分枝形態形成を制御している上皮間葉相互作用の本体であると推察された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] MicroRNA profiling methods applied to recent studies of fetal mouse submandibular gland development.2012

    • 著者名/発表者名
      Toru Hayashi
    • 雑誌名

      Journal of Oral Biosciences

      巻: 54 ページ: 169-172

    • 査読あり
  • [学会発表] α6インテグリンは顎下腺の分枝形態形成の伸長反応に関与している。2012

    • 著者名/発表者名
      小山典子
    • 学会等名
      第54回歯科基礎医学会
    • 発表場所
      郡山
    • 年月日
      20120914-20120916
  • [備考] 朝日大学歯学部口腔感染医療学講座歯科薬理学分野のホームページへようこそ

    • URL

      http://scw.asahi-u.ac.jp/~pharmaco/index.html

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公開日: 2014-07-24  

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