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2012 年度 実績報告書

緑茶カテキンによるシェーグレン症候群の新たな治療法の開発についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 22592082
研究機関東北大学

研究代表者

齋藤 恵一  東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00178477)

研究分担者 森 士朗  東北大学, 大学病院, 講師 (80230069)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードシェーグレン症候群 / 緑茶カテキン / Bax / Bcl-2 / MRL/lprマウス
研究概要

緑茶カテキンの1つであるepigallocatechin gallate (EGCG)を飲用水に溶解して、自己免疫疾患モデルマウスであるMRL/lprマウスに8週齢~16週齢にかけて1日・1匹平均592μgの割合で57日間に渡って投与した。EGCG投与後に、EGCG投与マウス10匹と非投与マウス6匹から顎下腺を摘出して、自己免疫唾液腺炎における、アポトーシス促進因子のBaxと阻害因子のBcl-2の発現についてストレプトアビジンービオチン法によって免疫組織化学的に調べたところ、EGCG投与マウスの顎下腺組織では、非投与マウスに比較して、Bcl-2の発現が導管上皮細胞において顕著であり、逆にBaxの発現が抑制されていた。また、免疫組織化学的局在について、0~3の4段階(0:染色が認められない。1:染色が無視できるくらいに非常に弱い。2:中等度の染色が、導管上皮細胞に部分的に認められる。3:顕著な染色が導管上皮のほとんどの細胞に認められる。)のスコアで評価し、このスコアに関してEGCG投与マウスと非投与マウス間で発現の割合を比較したところ、両群間に有意差を認めた。また、Kendall順位相関係数を、唾液腺炎の重症度(0~3:0:正常組織である。 1:炎症性細胞浸潤がみられるが、組織の破壊像は認められない。 2:炎症性細胞浸潤と顕著な組織破壊像が認められる。 3:2に加えて、肉芽腫様あるいは線維症様病変が認められる。)とBaxならびにBcl-2のそれぞれの免疫組織化学的染色スコア間で算出したところ、Baxとの間では有意な正の相関が、Bcl-2との間では有意な負の相関が認められた。以上のことから、EGCGは、Baxの発現を抑え、逆にBcl-2の発現を促進することによってアポトーシスの進行を阻害し、自己免疫唾液腺炎における組織損傷を抑制していることが考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Sjogren's syndrome-like autoimmune sialadenitis in MRL-Fas(lpr) mice is associated with expression of glucocorticoid-induced TNF receptor-related protein (GITR) ligand and 4-1BB ligand2013

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Saito, Shiro Mori et al.
    • 雑誌名

      Autoimmunity

      巻: 46 ページ: 231-237

    • DOI

      10.3109/08916934.2012.757307

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mouse model of lymphonode metastasis via afferent lymphatic vessels for development of imaging modelities2013

    • 著者名/発表者名
      Li Li, Shiro Mori et al.
    • 雑誌名

      Plos One

      巻: 8 ページ: e55797

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0055797

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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