研究課題/領域番号 |
22592090
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山田 敏朗 長崎大学, 病院, 診療放射線技師 (90380930)
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研究分担者 |
中村 卓 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
木村 泰男 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30253686)
田川 一夫 長崎大学, 病院, 診療放射線技師 (00380931)
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キーワード | ICタグ / イメージングプレート |
研究概要 |
口内法IPの管理に用いるICタグは、無線認証技術RFID (Radio frequency identification)の中の小型チップである。主物流の追跡調査等に利用されていたが、近年医療分野での薬品管理、患者の識別等に利用されインシデント、アクシデントの排除に寄与している。しかし、一言にICタグといても用途によって多数の種類が存在し、またそれに応じた性質を持っている。タグの選択は、システムの性能、機能を決定する重要な作業である。今年度以下の項目について検証、検討を行って口内法IPに最適なICタグの決定を行い、IPの管理プログラムの開発を行った。 1) 医療の他の医療機器、体内埋め込み型医療機器への影響の検証。 2) 診療領域のX線に対してICタグが、どれくらいの影響を受けるか、照射線量とデータの破損の発生頻度についての検証。 3) 口内法撮影時の、彎曲、圧力等のICタグへの影響の検証。 4) 口内法撮影の作業に適したICタグ読み取り距離、環境の設定。 上記を総合的に判断して、医療用として販売されているHF帯のパッシブタイプのICタグのうち口内法IPに貼付出来る2cmx2cmのサイズのものを採用した。2),3)に関しては、採用時に十数回のテストを行い良好な結果を得たが、現在引き続き診療用IPに貼付して利用回数と放射線、物理的影響の調査をしている。最終的には、IPの使用限界とされている3000回まで行う予定である。なお、このIPの利用回数の記録を取っているシステムは、今回口内法IP管理用に開発したプログラムで、IP個々の利用開始の日時、利用の記録等を管理できる。ICタグの読み取り装置の上を通過させるだけで、簡単に記録しログを数種類のフォーマットのCSVファイル形式で出力することが出来る。
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