研究課題
我々は、これまでにDynamic MR sialographyという、唾液腺に対しての動的な状態を検出するようなMRIによる検査法を開発してきた。このMRIの撮像法を口腔乾燥症患者、シェーグレン症候群患者、健常者ボランティアに対して施行し、味覚刺激後の唾液の流出パターンや反応時間などから、患者と健常者では異なる様相を呈することを示した。それに加えて、口腔乾燥症患者に対しての治療を行った患者から得られたDynamic MR sialographyの画像所見や唾液の流出パターンの差違を検討することで、その治療効果に相違があることを報告した。これによりDynamic MR sialographyのデータより口腔乾燥症患者の治療の予後予測を可能にしてきた。これらの手法は、唾液腺の機能状態を従来の手法とは全く異なったMRIにより検出し、診断を行うことを可能にするもので、唾液腺の機能低下を来す疾患の診断に際しての新たな指標になり得る要素を示したものと考える。唾液腺やその周囲組織に異常を訴える患者に対して形態と機能を同時に検査出来るこの手法は患者の負担軽減という点において臨床的にも意義あるものと考える。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol
巻: 118 ページ: 490-496
10.1016/j.oooo.2014.05.014.
巻: 117 ページ: e15-21
10.1016/j.oooo.2012.03.029.
Head Face Med
巻: 10 ページ: 20
10.1186/1746-160X-10-20
BMC Oral Health
巻: 14 ページ: 124
0.1186/1472-6831-14-124.
http://www2.kyu-dent.ac.jp/depart/radiology/study.html