研究課題/領域番号 |
22592097
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 美智代 北海道大学, 創成研究機構, 特任助教 (80316265)
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研究分担者 |
千葉 逸朗 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50250460)
磯貝 恵美子 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80113570)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | オステオプロテゲリン / 炎症性サイトカイン / トロンビン / 血管内皮細胞 |
研究概要 |
【目的】 破骨細胞活性化抑制因子であるオステオプロテゲリン(OPG)は、動脈硬化や心疾患によりその血中濃度が上昇することが報告されている。我々は炎症存在下での血管とOPGの作用メカニズムを明らかにする目的で、血液凝固因子で炎症メディエーターであるトロンビンが、血管内皮細胞からのOPG産生に及ぼす作用について検討を行った。【方法】 ヒト皮膚微小血管内皮細胞(HMVEC)にトロンビンを添加し培養を行った。必要に応じてSrcキナーゼの阻害剤であるPP1およびERKの阻害剤であるU0126、PI3K阻害剤であるLY294002、PAR-1の阻害剤であるSCH79797で前処理行った後に、HMVECをトロンビン共存下で培養した。培養上清中のOPG濃度はELISAにて測定した。さらに、OPGを囮レセプターとするRANKLとの相互作用を調べるために、HMVECをRANKL 抗体で前処理を行った後に、トロンビン共存下で培養し、炎症性サイトカインの産生をELISAにて測定した。【結果および考察】 トロンビンは濃度依存的に、HMVECからOPG産生を誘導した。LY294002、PP1およびSCH79797はトロンビンによるOPG産生を抑制した。また、トロンビンはHMVECからTNF-α、IL-6およびIL-8の産生を誘導した。RANKL抗体およびOPGを添加しHMVECを前培養した後トロンビンにて刺激したところ、TNF-αおよびIL-8の産生は影響を受けなかったが、IL-6の産生は抑制した。【結論】 本実験結果より、OPGの血中濃度上昇においてトロンビンが関与しており、その情報伝達経路にはPAR-1、SrcおよびPI3Kの活性が関与することが示唆された。さらに、OPGはトロンビンによる血管内皮細胞からのIL-6の上昇を抑制し、局所における炎症反応を制御している可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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